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わが青春のマジックミラー号 AVに革命を起こした男
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ルポ・エッセイ
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考えてもいなかった映像の世界へ

『わが青春のマジックミラー号 AVに革命を起こした男』
[著]久保直樹 [発行]イースト・プレス


読了目安時間:3分
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 1995年12月にソフト・オン・デマンド株式会社が創業され、SODグループ内のAVメーカーとして株式会社ディープスが設立されたのは1999年。


 私は創業者・高橋がなりさんからの誘いで、創業当初からいち監督としてSODに関わっており、ディープスでは2代目社長になっている。


 思い返せば、まさに激動の日々だった。


 幼いころ『ファーブル昆虫記』が好きで、将来は昆虫博士になりたいと考えていた私がAV監督になるなんて思いもよらなかったし、ましてAVメーカーの社長になるなんて、完全に想定外の出来事だった。


 しかし、人に歴史ありである。


 この章では、昆虫博士になりたかった私が、どのようにしてAV監督になったかを綴っていきたい。


 高校を卒業し、いわゆる“Fラン大学”に進んだ私は大学生活においても、これといってやりたいことはなかった。唯一の趣味といえるバイクでツーリングに行ったりしたぐらいで、あとはほとんど記憶にない、無味乾燥な学生時代を送っていた。


 もともと映画はよく観ており、特に角川映画の『金田一耕助』シリーズや松田優作主演の『蘇える金狼』、『狂い咲きサンダーロード』などが好きだった。しかし当然、どうすれば映画監督になれるのか知らなかったし、そもそも大学を卒業して映像方面に進むことなど、まったく考えてもいなかった。


 そんな学生だったので、いざ就職活動の時期となっても、どの会社を受けても内定をもらえない。といっても3社しか受けておらず、1社目がエレベーターの管理会社、2社目がホンダの遊園地とかを運営する会社(名前も失念)、3社目に至ってはどこを受けたのかすら覚えていないほどだ。


 まず面接にスーツを着て行くという感覚すらなく、履歴書の写真も普段着で撮影しており、「君、そういう格好で面接に来るの?」「そういう態度で来るのか」とよく怒られていた。


 そんな時、たまたま新聞か何かで「文化工房 社員募集」という広告を見つけた。


「文化工房」とはテレビ朝日の関連企業で、ニュースやドキュメンタリーなどの報道番組からドラマまで手掛けている番組制作会社だ。


 4社目にして初めてスーツを買い、文化工房の面接に行った私は、面接担当の部長から、こう言われた。


「君、いい“(たたず)まい”をしているね。映像制作に向いてるよ」


 いい“佇まい”──。


 はたして、自分の佇まいの何がよかったのか、いまだにわからない。


 しかも後々その部長には「君の佇まいに騙された」と言われ続けるので、ますます佇まいに関しては謎が深まるばかりであった。


 いずれにせよ、私は佇まいを認められて文化工房へ入社が決まった。


 さらにこの佇まいが、のちに新たな出会いを生むことになるとは、この時まだ予想もしていなかった。


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