『わが青春のマジックミラー号 AVに革命を起こした男』
[著]久保直樹
[発行]イースト・プレス
AVの制作工程、2番目は「構成」である。
構成といえば古より伝わる「演繹法」──何がどうしてこうなったという、出来事を順番に追っていき、結果が最後に来る方法がひとつ。
もうひとつは「帰納法」という、まず結果が冒頭に来てから、その結果に至った理由が展開されていくものだ。
このふたつが代表的な構成法だろう。いずれも「漫画入門」「小説作法」、「シナリオの書き方」といった、教科書的な本でも必ず紹介されている。
そして「起承転結」も、演出家志望の人間なら一般教養として、当たり前のように押さえているだろう。AVも同じで、分解して見ればいずれかの構成になっているはずだ。