読みたいトコだけ買える本。
犬耳書店
初めての方へ 記事一覧 無料登録 ログイン
0
-2
kiji
0
0
1111046
0
わが青春のマジックミラー号 AVに革命を起こした男
2
0
0
0
0
0
0
ルポ・エッセイ
お気に入りとは?

お気に入りボタンを押すとお気に入りリストにこのページが追加されます。興味のあるページ・気になったページを後から確認するのに便利です。

お気に入り お気に入り
演出

『わが青春のマジックミラー号 AVに革命を起こした男』
[著]久保直樹 [発行]イースト・プレス


読了目安時間:28分
この記事が役に立った
0
| |
文字サイズ


①テーマに忠実であれ!


 演出家は作品の“テーマ”を理解し、最良の形で映像表現しなければならない。


 繰り返しになるが、作品には必ずテーマがあり、すべてはそのテーマに集約される。


 たとえば、巨乳がテーマの作品なのに、貧乳の女の子をキャスティングする演出家はいないはずだ(巨乳との対比として貧乳を並べるなら、ありかもしれないが)。


②メーカーの要望に応えろ!


 演出家はまずメーカーの望むことに応えなければならない。演出家にギャラを支払っているのはメーカーだからだ。


 プロはクライアントを満足させることができなければ、“次”はない。


 よく「俺、あのプロデューサーと合わないから、まったく使ってもらえない。自由にやらせてくれれば絶対に売れる、すごい作品を撮れるのに!」と毒づく監督がいるが、本当にそうだろうか?


 その監督とプロデューサーが、ソリが合わないのは事実なのだろうが、その監督が使ってもらえない最大の理由ははっきりしている。


 監督した作品が売れないからだ。


 メーカーにしてみれば、監督の仕事を発注しても売れない作品ばかり連作されたら、たまったものではない。反対に作品が売れてくれさえすれば、メーカーは多少、人格的に難がある監督でも起用する。


 一方で、性格もよくプロデューサーの言うことを素直に聞き、納品日をきっちり守る監督でも、なぜか作品が売れない人もいる。


 それは、その監督が作品のテーマを間違って解釈しているからだ。いわゆるセンスがないのか……しかしプロデューサー側にも問題がある。


 未熟なプロデューサーに「お任せで」と言われ、監督は自分なりに演出をした結果、あとからNGを出されることも多い。だから、大体どこのメーカーにも“決まりごと”があるはずだ。「男優は最低何人以上使って、そのうち2人はA級にする」「フェラチオの画をフィックスで3分ほしい」など、必ず最初に会社ごとの“決まりごと”を確認しておかなくてはいけない。


 ベテラン監督に多いことだが、「自分は全部わかっている」という気持ちで撮影に臨むのは禁物である。“郷に入れば郷に従え”だ。


 多くの人が「演出家」と聞けば、アーティストとしてもっと自由にやれるものではないのか、と思うかもしれない。だが現実はちょっと違う。それが商業監督なのだ。自由にやりたければ、自分自身のお金で制作──自主制作するしかない。


 しっかり監督として実績を残していけば、いずれ自由にやらせてもらえるはずだ。


③モニターで見えるもの以外は映らない!


 ゲリラ撮影などを除き、現場へ行くと監督用のモニターが用意されている。カメラマンが撮影している映像が、リアルタイムでモニターに映し出されるのだ。


 当たり前のことだが、モニターに映っているもの以外は、作品にも映らない。


 よくあるのは、撮影現場は盛り上がっているのに、監督がモニターを見るとそうでもない、というケースだ。


 これはたいてい、スタッフの感情的なものが要因だろう。


 3日間も徹夜してセットを作った。最初は「生理が重い」と不機嫌だったモデルが、ことのほかよい絡みをしてくれた。可愛い広報の子からケーキの差し入れがあった。……こうした理由で、スタッフのアドレナリンが出まくっている時に、よくある。


 しかし! 現場のモニターにはスタッフの徹夜も、女優の生理も、広報の差し入れも映らないのだ。


 だからこそ、それほどの苦労があったのなら、監督はその苦労が作品を通して視聴者に伝わるよう努力しなければならない。

この記事は役に立ちましたか?

役に立った
0
残り:12438文字/本文:13877文字
この記事を買った人はこれも買っています
      この記事を収録している本
      この本で最も売れている記事
      レビューを書くレビューを書く

      レビューを書いてポイントゲット!【詳細はこちら】

      この本の目次