『わが青春のマジックミラー号 AVに革命を起こした男』
[著]久保直樹
[発行]イースト・プレス
中身よりも命を懸けろ!
ここまで一連のAV制作工程を説明してきたが、最後はパッケージの良し悪しが作品の売れ行きを左右する、といっても過言ではない。
作品の中身より、このパッケージ制作に命を懸けているメーカーもあるほどだ。
特に単体メーカーは、「パッケージに使う写真選びがすべて」と考えているのではないか。何万枚と撮った写真のなかから、いわゆる“奇跡のショット”を探すことができるかどうかが、作品の売れ行きに大きく関わってくるからだ。
数ある映像ジャンルのなかでも、AVの場合は、マスメディアで広くパブリシティを展開できるわけではない。なにせテーマがエロである。
したがって、発売する時点で作品の内容がそれほど知られていない場合が多く、お客さんもショップにフラリと入ってから何を買うかを考えるパターンが多い。