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わが青春のマジックミラー号 AVに革命を起こした男
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ルポ・エッセイ
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「嗜好品」となったAV

『わが青春のマジックミラー号 AVに革命を起こした男』
[著]久保直樹 [発行]イースト・プレス


読了目安時間:3分
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 私がAV監督になってから20年以上が経ち、この業界も大きく変わった。


 何よりAVの内容自体が変化してきている。20年前と比べると、AVは「作品」というより、どちらかというと「()(こう)(ひん)」になっている。


 画面に綺麗な女の子が出てきて、お客さんの好みにあったプレイを繰り広げることだけが求められる。まずフェラチオ、次に潮吹き、そして最後は顔射です──そんな風に入ってくるものが決まっていて、そのプレイ以外は求められていない。


 昔の作品では、女優の内面やバックボーンなどが描かれたりしたものだが、今はそんな女優の人生など関係ない。映像作品として「この人物のこういうものを表現したい」というものではなく、完全に嗜好品として「ヌくための道具」となっているのだ。


 これは美系モデルのみを扱う「S1」(エスワン ナンバーワンスタイル)というメーカーが誕生し、いわゆる“S1スタイル”というものが出てきてから、SOD的──テレビのバラエティー的作り方ではなく、一気に「THE AV」のような内容に変わっていったと感じる。


 今、AVは完全に「大人の嗜好品」である。


 タバコを例にすると、喫煙者はいつも吸う銘柄が決まっていて、普段メビウスを吸っている人が、マルボロメンソールが割引されているからといって、それを買うことはない。メンソールではないマルボロなら買うことはあるかもしれないが、かといって「タバコなら何でもいい」ということにはならない。


 AVでいえば、イマラチオのファンならイマラチオが入っていないDVDを買うことはないだろう。


 なぜなら、AVは映像を観て感動するとか知的欲求を満たすというものではなく、ヌくための嗜好品であるからだ。


 たとえ160分ある作品でも、実際ヌくのに使うのはおそらく1~2カ所だろう。そうなると()(ごの)みのハッキリした、完全な嗜好品である。お客さんにしてみれば、自分の好きなプレイが入っていなければ、ヌくことができないのだ。


 よくメーカーの社長たちが集まり会議をすると、安売りキャンペーンの話が出たりする。しかしここでタバコの話を思い出してほしい。どれだけAVが安く売られていても、好きなプレイが入っていなければお客さんは買うことはない。


「1本買ったらもう1本サービス」の場合も同様で、自分の好みでない、好きなプレイが入ってないものは、サービス品でもいらないというのが、お客さんにしてみれば正直な気持ちだろう。


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