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あらすじとイラストでわかる禅
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生き方・教養
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中国における禅の歴史

『あらすじとイラストでわかる禅』
[著]知的発見!探検隊 [発行]イースト・プレス


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禅を過去に(さかのぼ)って考えてゆくとき、中国禅の開祖である(だる)()を抜きにしては語れない。

有名な達磨と()(てい)との問答、そして教えがどのように継承されていったかを探る。


釈迦の開眼法とは?



 禅というのは長い仏教の歴史のどこかの時点で発生し、仏教の一派として独自の進化を遂げた──と考える人が多いが、そうではない。

(ぜん)(じょう)」という言葉がある。


 思いを静め、心を明らかにして(しん)(せい)(ことわり)を悟るための修行法。精神を集中し、悟りの境地に達することだが、これは、仏教の開祖である(しゃ)()()(だい)(じゅ)の下で悟りを開いたときからある言葉だ。


 つまり、釈迦は「禅定」によって悟りを開いたわけである。


 この「禅定」に深く着目し、体系化していったのがインドの(だる)()(たい)()であり、中国の(りん)(ざい)なのである。


達磨大師の足跡



 中国における禅の開祖は達磨大師である。達磨は仏教の生誕地インドからやってきた僧で『(けい)(とく)(でん)(とう)(ろく)』などによると、6世紀ごろに中国の(りょう)の国に上陸したということだ。


 そのころ、中国は仏教が大ブームだった。


 梁の国を治めていた()(てい)は大の仏教マニア。自分の領土に多くの寺院を建築し、経典もたくさん集め、仏教を熱心に研究していた。


 武帝はインドから高名な僧・達磨がやってきたと聞いて会見を申し出る。


 武帝は現れた達磨に対して質問した。

(ちん)はこれまで多くの寺を作り、たくさん写経をしてきた。これにはどんなご利益があるだろうか?」


 達磨は「()()(どく)」とひとこと。つまりご利益などない、と切り捨てたのだ。


 この答えにおどろいた武帝は重ねて問うた。

「ではどういうものが最も優れた教えなのですか?」


 達磨はまたひとこと「(かく)(ねん)()(しょう)(尊いものなんかどこにもない)」とだけ答えた。


 武帝は困ってしまい、

「朕の目の前にいるお前はいったい誰なんだ?」


 と問うた。


 達磨は「()(しき)(そんなの俺自身が理解してないよ)」と言って席を立ってしまったという。


一弟子相伝の禅



 達磨の前で自らの腕を切り落としてまで「弟子にしてくれ」と頼み込んだ()()(487年〜593年)。


 その次の世代である(そう)(さん)、さらに次の(どう)(しん)へと禅の教えは伝えられていく。


 この時代の禅は「一弟子相伝」の形をとった。つまり、一人の師匠から一人の弟子に手渡しで伝えられていったのだ。


 そして、6番目の世代と言われる()(のう)(638年〜713年)の時代に禅は「禅宗」として確立されるに至る。


 家系のルーツは(はん)(よう)にある慧能だが、父親が政治犯として現在の(こう)(しゅう)に流されることになり、慧能はそこで育った。


 家はとても貧しく、慧能はロクな教育を受けさせてもらえなかった。


 早くに亡くなった父親の代わりに、(まき)を売る苦しい生活。


 そんなある日、町で『(こん)(ごう)(はん)(にゃ)()()(みつ)(きょう)』を暗唱する声を聞いて「これだッ」と出家を思い立ったという。


 すぐに禅の達人の門を叩いた慧能だが、文字が読めないために、その場では修行僧にしてもらえず、まずは寺の雑用係として働き始めたという。


 その後、めきめきと頭角をあらわし、713年に亡くなるまで禅の大成者として精力的な布教を続けた。


慧能以降、臨済まで



 慧能の元には多くの弟子が集まり、そこから(なん)(がく)(せい)(げん)という二人の天才が現れた。


 二人はともに独立し、自分の道場をもって布教に励んだ。


 そして、南嶽の系譜から臨済宗の(りん)(ざい)が現れた。


 宋時代に基礎が築かれた臨済宗は、その後、中国禅宗五家((りん)(ざい)()(ぎょう)(そう)(とう)(うん)(もん)(ほう)(げん))のひとつと言われるまでに発展し、現在の日本にも影響を及ぼしている。



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