『2017年版! 奇跡を呼ぶ読書! ――本は絶対1人で読むな! 地の巻』
[著]中島孝志
[発行]ゴマブックス
読書会でいちばん愉しいのは、実は本の紹介ではない。これはあくまでも「ついで」。醍醐味は議論、コミュニケーション、ディスカッション=「情報交歓」にある。
もちろん、ディスカッションの語源通り、ディス(否定辞)+カス(恨み)=恨みっこ無しで情報交歓することにある。交換ではなく、大切なことは交歓だ。読書会の後には、お互い、「勉強になりました」というリスペクトの姿勢が大切である。
たとえば、あなたの読書会で「トースト・マスター」流の進め方を採用したとしよう。すると、お勧め本を紹介する人、質問する人、そしてコメントする人、というように、3通りの役割を持ち回りで演じることになる。
コメントする人について、当番の発表者がお勧め本を紹介している間に、どこの部分の発表についてなにをコメントするか、を細かくメモっておくこと。