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自由民主党の深層
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政治・社会
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乗り遅れてなるものか! サンクレメンテの決戦

『自由民主党の深層』
[著]大下英治 [発行]イースト・プレス


読了目安時間:7分
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 佐藤総理は、昭和四六年の暮れ、福田外務大臣に、総理官邸の応接室でいった。

「じつは福田君、ニクソン大統領から、フランス、イギリス、西ドイツの首脳に次々に会うが、わたしにも、来年早々、カリフォルニア州のサンクレメンテで会いたい、と言ってきた。日本の総理として、会わんわけにはいかんね」


 佐藤は、ニクソンと沖縄返還交渉をしめくくるその会談を花道として、引退するつもりであった。


 福田はうなずき、答えた。

「当然、行くべきでしょう」


 佐藤は訊いた。

「田中君の問題、どうするか……」


 佐藤は、福田に、その年の秋頃から、二、三回、身内に話すような親しさで語っていた。

「さて福田君、田中君にはいつ話すかな」


 つまり、自分が総理を引退したとき、次に福田に政権を渡す、と決めていることを、いつ田中に打ち明けようか、ということであった。

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