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自由民主党の深層
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政治・社会
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剛腕小沢幹事長誕生

『自由民主党の深層』
[著]大下英治 [発行]イースト・プレス


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 ポスト竹下登の後継となったのは中曽根派の大番頭()()(そう)(すけ)であったが、総理就任からわずか四日後の平成元年六月六日、女性スキャンダルが直撃。翌七月二四日に退陣する。


 事態は、ふたたび後継総裁選びに突入した。八月は、盆休みがある。後継総裁選びの作業は、急いで進められた。


 後継総裁候補として、まず長老格では、伊東正義政治改革推進本部長、金丸信元副総理、福田赳夫元首相、河本敏夫元特命相、後藤田正晴元官房長官、そして、若手では、橋本龍太郎幹事長の名が挙がった。


 が、いずれも、「一長一短」とされ、一本化までの道のりは長い、と予測された。


 リクルート事件の直撃を受け竹下派は今回は、経世会として後継総裁の擁立はしない、ということを全会一致で了承した。


 経世会が候補者擁立を見送ったことによって、(かい)()(とし)()の名が、急浮上してきた。


 海部は、橋本よりも六歳年上の五八歳である。しかも、橋本よりも当選回数が一回多い。


 海部の名前がにわかに浮上したのは、海部が年齢的に「老・壮・青」の「青」に属し、清新なイメージだ。しかも、年齢は「青」であるが、経歴では「壮」の位置に属す。橋本のように、一気に若手に世代交代するような印象は薄い。


 さらに、海部は、竹下、金丸が衆議院選挙後の総理に据えようとしている安倍晋太郎と当選回数が同じである。当選回数が同じであれば、「次の次」の総理総裁に、安倍を据えてもおかしくないかたちになる。


 海部は、さらに竹下、金丸と非常に近い関係にある。竹下とは同じ早稲田大学で、先輩後輩の間柄である。さらに、竹下は、海部が属していた雄弁会の名誉顧問である。海部は、竹下政権ができる以前には、こういわれたものである。

「海部は、竹下政権実現のあかつきには、河本派を飛び出し、竹下のもとに馳せ参ずるのでは……」


 平成元年八月九日午前、新総裁の海部俊樹は、さっそく党の要となる三役の人事を内定した。


 政調会長には安倍派の三塚博、総務会長には旧中曽根派の唐沢俊二郎、そして幹事長には小沢一郎が就任した。


 小沢は、このとき四七歳二カ月であった。史上最年少の幹事長は、佐藤(栄作)内閣時に四七歳一カ月で就任した田中角栄である。田中に遅れること、わずか一カ月であった。ニューリーダーといわれて久しかった竹下登でさえ、初当選から幹事長になるまで二九年もかかった。安倍晋太郎も、落選の経験はあるとはいえ、二九年かかっている。宮澤喜一にいたっては、経験がない。

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