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自由民主党の深層
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政治・社会
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小沢擁立断念

『自由民主党の深層』
[著]大下英治 [発行]イースト・プレス


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 国会会期末の一〇月四日朝、自民党本部に小渕幹事長、加藤六月政調会長、西(にし)(おか)(たけ)()総務会長、(はら)(ぶん)()()参議院議員会長が集まった。


 午前八時過ぎ、官邸で、海部と自民党四役の協議が始まった。海部は、九時からの閣議で、反対する閣僚を罷免してでも解散を強行する決意を固めていた。


 経世会会長代行の小沢は八時過ぎに一番乗りで、砂防会館別館三階の竹下派事務所に入った。緊急幹部会がひらかれるや、冒頭で提案した。

「今日の議題は、解散に賛成か反対かの一点に絞るべきだ」


 出席した一三人が、次々と意見を述べた。集約してみると、反対が多数を占めていた。


 小沢は、その決定をもって砂防会館を出るや、車を官邸に向かって走らせた。


 閣議がはじまる一五分前の八時四五分、小沢が官邸にあらわれた。総理執務室に詰めていた小渕幹事長を別室に連れ出し、さきほどの決定を伝えた。

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