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自由民主党の深層
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政治・社会
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東京佐川急便事件と金丸副総裁議員辞職の深層

『自由民主党の深層』
[著]大下英治 [発行]イースト・プレス


読了目安時間:12分
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 平成四年八月二二日、この日、政界を揺るがすに足る一つのスクープ記事が報道された。


 朝日新聞朝刊の一面に「『金丸氏側に五億円』と供述 東京佐川急便の渡辺元社長」と大きな見出しが躍った。


 そこには、「商法の特別背任罪で起訴されている東京佐川急便元社長の(わたな)()(ひろ)(やす)は、平成元年七月の参議院選挙を前に、竹下派会長の金丸信から一〇億円の資金提供を求められ、金丸の秘書生原正久に五億円を渡した、と東京地検特捜部の取り調べで供述していたことが明らかになった」と報じられていた。


 竹下派会長代行の小沢一郎は、その夜、港区元麻布にある金丸の私邸に呼ばれた。金丸邸には、すでに金丸の第一秘書の生原の姿があった。小沢を呼ぶ前に、金丸と生原は何度も話し合っている様子であった。三人は、善後策について話し合った。


 金丸は、張った小鼻からフゥーと息を洩らすと、弱々しい声でぽつりといった。

「一郎、わしは噓はつけん。この報道を認めようと思う」

「会長、できれば隠し通してください」

「わしにはできねえ芸当だよ。そんな自信もない」

「受け取った時期ですが、本当に報道されているとおりでしょうか」


 金丸は、考え込んでしまった。


 黙って話を聞いていた生原が、横から口を出した。

「いえ、平成二年の総選挙前です」

「そうだったか……まあ、おまえがそういうのなら、そうなんだろう」

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