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14歳からの哲学入門 「今」を生きるためのテキスト
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生き方・教養
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『14歳からの哲学入門 「今」を生きるためのテキスト』
[著]飲茶 [発行]二見書房


読了目安時間:21分
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René Descartes


 ものすごく簡単に言ってしまうと、近代以降の哲学の流れは、次の四つの順番でざっくりと説明することができる。



 合理主義 実存主義 構造主義 ポスト構造主義



 この流れをひとつひとつ追いかけていこう。まずは、合理主義からだ。



合理」ってなに?


 そもそも「合理」とは何か。「合理」とは、その字のとおり「理屈に合う」という意味である。したがって、合理主義とは、「理屈に合うこと」を大切(主義)にしましょうということであるが、なぜ「合理」というものが哲学の中心に()えられたのだろうか。それは、少し前の時代が「信仰の時代」であったことに由来する。


 信仰の時代、それは西暦五〇〇年から一五〇〇年あたり、およそ千年にわたって続いた「中世」と呼ばれる時代のことである。その当時、西洋世界はキリスト教の強い影響下にあり、あらゆることは神さま(聖書、神学)を根拠に説明がなされていた。しかし、その後、教会の権威が失墜。「神さまがこう言っているから」が信じられなくなった西洋人たちは、「合理的な考え方をもとに自分の力で何が正しいか判断したほうがよい」というごく当たり前のことに気がつく。


 こうして、「じゃあもう宗教家の言っていることを()()みにしないで、古代ギリシャ時代のような、理屈で考える学問を復活させよう」という運動(ルネサンス)が広がっていくわけだが、ようは、「前時代があまりにも理屈で考えなさすぎたのでその反動として理屈万歳の時代がやってきた」という話である。


 さぁ、ここで当時の哲学者たちは偉かった。


 普通、迷信がまかりとおる時代から、合理的に考えようという時代に移り変わったのだから、そこはやっぱりみんな「うおお! 考えるぞおお!」とテンションがあがりまくるわけで、そして実際、合理的な思索を積み重ねて「科学」という学問をすごい勢いで発展させていったわけであるが、そんな時代に哲学者たちは、わざわざこんな水を差すようなことを言い出したのだ。


「人間は何をどこまで認識できるのか? 人間が認識したことは本当に正しいのか? 考える前にまずそこをきちんと明らかにしよう」



 ようするにである。最新式のカメラを手に入れた人々が、「よし、これでいろいろな景色を撮りまくるぞ!」と盛り上がっているところで、「いやいや、待ってくれ。まずそもそもそのカメラには何が写るのか、本当に世界を正確に写しているのか、そこを検証してみよう、話はそれからだ」とやったわけである。これがたとえばサークルの仲間同士、友だち同士なら、「うわー、面倒くさいこと言うなよー、ごちゃごちゃ細かいこと言わずに、はやくカメラで遊ぼうぜー」となるところだろう。

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