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14歳からの哲学入門 「今」を生きるためのテキスト
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生き方・教養
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サルトル

『14歳からの哲学入門 「今」を生きるためのテキスト』
[著]飲茶 [発行]二見書房


読了目安時間:18分
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Jean-Paul Charles Aymard Sartre


 人間とは、合理的な思索によって、「こういうものだ」と本質を言い当てることのできない不可思議な存在である。なぜなら、人間は、自分で自分の生き方(在り方)を決めることができる「主体的な意志」を持っているからだ。こうした特殊な存在を「実存」と呼ぶ。


 この「実存」を中心に据えて考えていこうというのが「実存主義」であるわけだが、この実存主義の哲学を受け継ぎ、完成させたのがフランスの哲学者サルトルである。


 まずは、サルトルのもっとも有名な格言から紹介しよう。


実存は本質に先立つ



 一見して何のことだかわからない言葉であるが、キルケゴールの章を踏まえれば、そんなに難しいものではないだろう。というか、キルケゴールの章と同じ話だ。それは、実存という部分を「人間」という単語に置き換えてみるとよくわかる。


「人間は、本質に先立つ」



 この文章を少しずつわかりやすく言い換えてみよう。


「人間は、本質に先立つ」

「人間は、本質よりも先立って存在する」

「人間は、『人間とはこういうものだ』というような本質を持つよりも前に、存在してしまっている不可思議な存在である」



 さぁ、どうだろうか。ようするに、キルケゴールの章で述べたことと同じ。まさに「実存主義」の考え方を、単に簡潔に述べただけの言葉だというのがわかるだろう。


 ちなみに、サルトルは、この言葉を「ペーパーナイフ」をたとえにしてこんなふうに説明している。



 ——ここに、ペーパーナイフがあるのを見てほしい。このペーパーナイフが、何らかの「目的」や「意味」を持って存在していることは明白だ。それは、実際に手に取ってもらえばわかるだろう。ほら、どうだい。この、ちょうどよい感じの持ち心地……。そして、ちょうどよい感じの紙の切りやすさ……。ペーパーナイフとして使いやすいように、誰かが「目的」を持ってこれを作ったという確かな証拠だ。このことは、つまり、このペーパーナイフが、「こういうものだ(紙を切るためのものだ)」という本質(目的、意味)を先立って与えられ、その後に存在を与えられたことを意味する。

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