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ルポ・エッセイ
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はじめに

『オンナノコウフクロン』
[著]安彦麻理絵 [発行]イースト・プレス


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「男について書きませんか」という仕事を某所から頂いてたのです、実は。

「やったやった、仕事だ仕事!」と、当然のごとく飛びつきまして、そして打ち合わせまでやってたのです、しかし。


 数日後に私は、この仕事を降りてしまったのです。仕事を選り好みするような身分じゃないのは承知の上で、辞退してしまったのです……なぜならば。


「私、男について書きたいことなんて、多分、なんにもない!!


……そうなのです。私、自分で、はたと気がついてしまいました。


 本当に、なんにもない。なんでも書いていいよと言って頂いてたのですが、しかし、とにかく、なんにもない。私、別に男好きですけど、でも、ハッキリ言ってそんなに興味がないのかな、と、思いました。なぜだろう。


 多分、私にとって男とゆう存在は、純真無垢で繊細で、素直で分かりやすすぎるのです。だから、今イチそこまで、激しく好奇心が揺さぶられないのだと思いました(私、漫画描く時も、男を描くの、すごい苦手ですし)


 そんなわけで。「男仕事」を降りさせて頂いてから数日後。


 ほんとに数日後のことです。別のところから突然の仕事依頼。

「女について書きませんか」……人生とか運命って、ほんとワケわかんないですよね、男仕事をポシャらせたことへの罪悪感を感じていたら、まさかの「女仕事」が舞い込んできた。それは、サイゾーウーマン編集部からの依頼でした。


「女の人生とかブスとか、そういうことについて文章を書いて欲しい」



 言うなればそれは、「女を寸胴ナベにブチ込んで、3日3晩煮込み続け、その時にブワブワ浮いて出てくる『アク』を文章にして欲しい」ということです。

……私、好きなんですよね、女の「アク」。グラグラ煮える女の煮込みから漂う異臭ったら、そりゃもうキッツイもんですよね。でも、そこに浮き上がった大量のアクを、おたまですくってドンブリにブチ込む作業の楽しさ。あれはもう、他の何ものにも代え難いものがある。



 きっと、「男の煮込み」を作るときも、アクって出るんでしょうけど、でもどういうわけか「女のアク」ほどそそられない。何なんでしょうか、この違い。

「男の煮込み」は、私にとって、なんとなく「食った気がしねぇ」ってなっちゃう料理みたいです、案外アッサリ味だったりして。


 一方、「女の煮込み」は、いったい何が混ざってんだか、かなり闇ナベ風です。


 汗とか涙とか鼻水なんかの塩味がキョーレツに効いてて、しかも辛みとかエグみなんかもあったりして、その濃厚さがたまんないんです。



 てなわけで。


 そんなふうに、ブワブワとアクの浮いた「女の煮込みナベ」、ぜひご賞味頂けたらと思います。


 もし、腹くだしちゃっても大丈夫ですよ、別に死にやしませんから。薬味、ドッサリのっけてどうぞ。



 安彦麻理絵

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