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ルポ・エッセイ
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「子宮口があっという間に開きますように」

『オンナノコウフクロン』
[著]安彦麻理絵 [発行]イースト・プレス


読了目安時間:3分
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 相変わらず、鼻がもげるんじゃないか、ってくらい鼻かみまくり……しかも咳もひどい。ほんとにもう、いったいどうなってんだ、私。



 それにつけても、妊娠後期になってきて、いよいよ、脚の付け根が突っ張りまくってきた。歩きづらいんだ、これが。痛いし(今朝、ヨタヨタ歩くバァさんよりも早く歩けなくてショックを受けた……)。しかも、腹までキューっと張って痛い。腹が固ーくなるのである。陣痛ではないんだけど、なんとなく陣痛のマネゴトみたいなことを、体がやってる感じである。ちょっと前に産婦人科の検診に行った時、「あなた、赤ちゃん下がってきちゃってるわよ!! ちゃんと横になってなきゃ駄目よ!!」と言われ、かなりビビった。早産は、恐い。なもんで、なるべく横になりたいのだが、いかんせん、小猿みたいな奴らがギャーギャーと手がかかって、まったくゆっくりなんてできない。本気でしんどい。



 夜、奴らが寝静まった後、嵐の後のように散らかりまくった部屋を片づけながら「こんだけ動いてんだから、子宮口、あっという間に開けばいいのに……」と、思う私。女には2通りの種類がある。出産時に「子宮口があっという間に開く女」と「子宮口が固くてなかなか開かない女」。当然、私は後者に属する女である。子宮口がスムーズに開かなければ、お産がなかなか進まず、陣痛でもがき苦しむハメになる(いや、子宮口があっちゅう間に開いても、陣痛でもがき苦しむのは一緒だが)



 私は今、近所の神社の絵馬にお願いごとを、ぶっとい筆ペンで激しく殴り書きしたい気分である。白装束&ろうそくスタイルの、丑の刻参りくらいの迫力で「嗚呼、子宮口があっという間に開きますように!!」と。安産祈願とか、そんなヤワなこと言ってたら、神様にテキトーに扱われてしまいそうでくやしい。ここはひとつ、ピンポイントで「穴」にマトを絞った願をかけたほうが、効きそうな気がする。



 そんなわけで、まさに「老体にムチ打って(?)妊婦家業やってる日々」である。「41歳で妊婦」とかやってると、近所の専門学校や大学に通う女の子たちがもう、まぶしくて仕方がない。私と何が違うって、こんなこと言うのもなんだが、「……あああ、きっと子宮がプリップリなんだろうな……」と、思ってしまうのである、いや、子宮だけではない、「膣」だって、ブリブリにイキがいいはずなのだ。そんなエネルギーを、彼女たちを見てると、ものすごく感じるのであった。傍から見てたら私、何の罪もなさそうな、ごくありふれた妊婦だが、しかし、頭の中では激しくこんなことを考えてるとは……誰も知らないんだろうな(「若い」ってやっぱり、スゴイことだよ)

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