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ルポ・エッセイ
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『オンナノコウフクロン』
[著]安彦麻理絵 [発行]イースト・プレス


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 最後まで読んで頂いて、本当にありがとうございます。



 あれは6年くらい前になりますでしょうか、友人のすすめで、興味本位でブログを始め(今はもうほったらかしたまんまです)、ソレを読んで声をかけてくださったのが、サイゾーウーマン編集部の山本奈美江さんでした。


 最初の打ち合わせの時、高田馬場のルノアールにて、熱く「女のブス性」について語ってた奈美江の姿が今でも忘れられません。


 そしてその後、サイゾーウーマンで始まった連載を読んで、連絡をくださったのが、イースト・プレスの圓尾公佑さんでした。


 奈美江を交えての最初の打ち合わせの時(やっぱり高田馬場ルノアール)、私たちが木嶋佳苗のことでギャアギャア盛り上がってるそばで、優しく微笑んでいた圓尾さんの姿が今でも忘れられません。


 おふたりには本当にいろいろお世話になりました。本当にありがとうございました。



 今回、この本に掲載する対談の相手を「伊藤比呂美さんにお願いしたい」と言い出したのが、奈美江です。仕事帰りにひとりで回転寿司に赴き、酒を飲みながら伊藤さんの『女の絶望』を読んで、奈美江、泣けたんだそうです。


 私も伊藤さんの本を読んで、熱湯みたいな温度の涙を流したことは、一度や二度ではありません。人生の節目節目に伊藤さんの文章がありました。


 そんなふうでしたので、今回こうして、伊藤さんにお話を伺えたことは、私にとって本当に、本気で「生きててよかった!!」と思える「事件」でした。


 伊藤さんの話す言葉には、「身を削って、体を張って文章を書いてきた女の凄み」みたいな、そういうものがほとばしってたような気がします。


 なんていうか、伊藤さんは「本枯節の鰹節」、あの、固まりのまんまの鰹節みたいな方なのではないかと思いました。ガッシュガッシュと鰹節削り器で、己の身を削ってる伊藤さんの姿が目に浮かぶのです。私にとって、伊藤さんの言葉や文章は、そんな風にしてできあがった「ものすごくうまい鰹節」なんですね。「伊藤製作所で作られた、削りたての鰹節」を、モシャモシャと口一杯に頬張っては熱い涙を流したり、グフグフと笑ったりするわけです。


 今回、伊藤さんとお会いして「ああ、私も伊藤さんのような、そんないいダシの効いた作品を書けるようになりたい!!」と強く強く思いました。


 が、いかんせん、「鰹節」としての私は、まだまだまーだ熟成されてないなぁと思ってしまいました。伊藤さんの前では、私、自分がまるで「生理が始まったばかりの()(むすめ)みたいじゃねぇか」と思ってしまいました。



 40過ぎて何図々しいこと言ってんだかってカンジですが。しかしまぁそのくらい、ハナたれションベンたれ小僧だって思ってしまったわけです。


 離婚1回したくらいじゃ、まだまだまーだ、ってことですね(とはいえ、何回もやりゃあいいってもんでもないですが)


 女の人生、生きてりゃ何度か「地獄」を見たりするわけです。でも、見たらそれで見っぱなしというのは、なんか悔しかったりします。そこがその後の、女の人生の分かれ道になるんでしょうか。「アンタらもアタシとおんなじ目にあいやがれ!!」的な、「毒・散布系」の女になるか、「うん、そうだね、つらいよね、アンタがんばったんだねぇ」なんて言える、二の腕がぶっとそうな包容力のある女になるか。伊藤さんは当然、後者のほうに属する女だって思いました。そして、ああ、私も伊藤さんのように、ガバガバなぐらいに器のデカい女になりたいものだと思いました。



 女の人は皆、「バカでかい己の寸胴ナベ」をひとつ、持ってるんじゃないでしょうか。そのナベに日々、「恋愛」とか「セックス」とか、「仕事・結婚・妊娠・出産・育児・ヨメ・シュートメ・ダイエット・閉経・更年期」などなど、さまざまな「具」をぶっ込んで、グツグツ煮込んでるような気がします。


 その「煮込み」が、いい味になるかクソまずくなるかは、その人の「器の大きさ」とか「包容力の有無」で決まるんじゃないでしょうか。

「女の地獄鍋」は、その人次第で、とんでもなくウマい鍋になったりするもんだから、ついつい私もヤミツキになってしまうのです。



 今回のこの、私のこさえた「煮込みナベ料理」、いかがでしたでしょうか。


 お口に合わなかったら、ごめんなさい。でも、「あー、わりとうまかったよ」なんて言って頂けたら、それがまさに私にとっての「幸福」です。


2013年6月3日 安彦麻理絵

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