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金のつくり方は億万長者に聞け!大富豪トランプの金持ち入門
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ビジネス
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大将になれ

『金のつくり方は億万長者に聞け!大富豪トランプの金持ち入門』
[著]ドナルド・J・トランプ [訳]石原薫 [発行]扶桑社


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「トランプ・オーガニゼーションの会長兼社長」。私はこの言葉の響きが好きだ。私にとってとても大きな意味がある。現在、グループには二万人近い従業員がいる。以前、ある広告の中で、「最高の人材しか雇わない」と宣言したことがあったが、今でもそれは変わっていない。


 事業を経営するということは、軍の大将になるようなものだとますます感じるようになった。指揮を執ることは、自分だけでなく、部隊全体に対して大きな責任を負う。従業員の人生の大部分が、経営者やその決断に委ねられている。戦略を間違えれば、結果的に大勢の人を巻き込むこともある。リーダーになるとはそういうことだ。一つ一つの決定が重要な意味を持つ。それは社員が二万人であっても、たった一人であっても同じだ。


 マネジメントは、雇う人間を慎重に選べばぐっと楽になる。私は常に数人のキーパーソンから必要な情報を得ている。彼らは私の信頼を裏切るまいと一生懸命やってくれている。


 例えば、アトランティックシティーにある、グループのカジノホテルのことなら、CEOのマーク・ブラウンに電話を一本かければ、即座に的確な答えが返ってくる。ローラ・コードヴァーノに、彼女の指揮するトランプ・パークアベニューの販売状況を尋ねれば、最新の数字をきっちり教えてくれる。CFOのアレン・ワイセルバーグに連絡すれば、私が知っておくべき情報を二〇語以内で伝えてくれる。グループの上級法律顧問で、人気テレビ番組「アプレンティス」(*訳者注 二〇〇四年から放送された。「見習い」の意。参加者たちが毎週ビジネス課題に挑戦し、トランプがその優劣を決めるサバイバルゲーム。最後に勝ち残った一人には、トランプグループ企業の社長の座と年俸二五万ドルが約束される)でも私の右腕になってくれているジョージ・ロスなら、これを一〇語以内でやってのける。このように、自分のビジネススタイルに合った人材を見つければ、次第に、いろいろなことに自分の手をわずらわさずに済むようになるはずだ。


 優れた社員は優れた経営陣に見合い、その逆もまた然りだ。両方が揃わなければ、遠からず、経営は破綻する。一流の経営陣が二流の社員を使って悪戦苦闘しているのも、有能な社員が無能な経営陣のもとで力を発揮できずにいるのも見てきた。優秀なマネージャーはいずれ去り、出来のいい社員も後に続く。そうやって後に残るのは、似た者同士仲良くやっていく平凡な連中だけだ。無駄な時間を省くには、可能な限り最高と呼べる人材を揃えることだ。その際、経験や資質よりもやる気で判断したほうがうまくいく場合もある。そのバランスを考えるにも、創造力が求められる。


 創造力のある人間には、誰かがやる気を起こさせてやる必要はほとんどない。退屈するのが嫌いだから、自分からどんどん突き進んでいく。現状に甘んじることがない。常に勝負に出る。成功し、成功者であり続けるのは、まさにそういう人間なのだ。


 ある社員に新規のプロジェクトを任せたことがあった。そつのない合格点の仕事をしていたが、私は物足りなさを感じていた。手放しで賞賛できる出来ではなかったのだ。本人の能力を考えれば、もっとできてもおかしくなかった。そこで、彼の誇り高き創造性を突っつくことにし、決して悪くはないが、ひらめきが感じられない、と言ってみた。そして、穏やかな口調で、本当はこのプロジェクトに興味がないのか、と尋ね、もしかしたらそのせいかもしれないね、と水を向けてみた。


 案の定、彼はかっとなった。相当の屈辱だったはずだ。


 この先の展開は、もう想像がつくと思うが、彼がやり直して持って来たものはすばらしかった。最初に見せられたドラフトと最終案とでは、雲泥の差があった。


 この社員を叱らなかったのは、いつもは自分に厳しく、私の期待を裏切ることもなかったからだが、このときばかりは一発、活を入れるしかなかった。


 大将は、隊員を鼓舞し、時には必要な刺激を与える。上級の将校たちに対しても同じことをする。誰でも時折、尻を叩かれることが必要なのだ。部下や社員の個性に合ったやり方を使い分けられるようにすることだ。


 日々の細かな仕事に気を配っている間も、全体の状況は常に把握しておかなければならない。この二つは両極にあるように思うかもしれないが、それを両立してこそ企業経営は成功する。

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