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金のつくり方は億万長者に聞け!大富豪トランプの金持ち入門
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ビジネス
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昇給はタイミングよく要求せよ

『金のつくり方は億万長者に聞け!大富豪トランプの金持ち入門』
[著]ドナルド・J・トランプ [訳]石原薫 [発行]扶桑社


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 キャリアに関わる行動を起こす際は、その前によく吟味しなければいけない昔ながらの、非常に的を射た言葉がある。つまり、「タイミングがすべて」だ。


 例えば、昇給を求めようと思ったら、まずは周りに目をやったほうがいい。私が気に入っている社員の中にも、自分の給与交渉となると、非常に間抜けな行動を起こす者があまりに多いのだ。


 ジェイソン・グリーンブラットは、うちの聡明な若手弁護士で、何をやっても申し分ないが、あの時に限っては、目隠しと耳栓をしていたに違いない。そうとしか思えない。


 その日は特別に辛く、惨めで、不愉快で、散々な一日だった。私だけでなく周りもその状態から抜け出せずにいた。あらゆる不運に見舞われたかのようなどうしようもない一日だった。誰の目にもそう見えたはずだった。


 午後遅く、私はすっかり参っていたが、ドアに丁寧なノックの音が聞こえた。私は「何だ?」とイライラが爆発しそうな声で叫んだ。ジェイソンが無頓着に部屋に入ってきて、私の怒りの表情も完全に無視して、おもむろに昇給を求めてきた。


 ジェイソンほど頭のいい弁護士がこれほど間抜けな行動を取ったことが信じられなかった。彼の本名を明かしているのは、このときの過ちにもかかわらず、私がどれほど彼を気に入り尊敬しているかを、本人も知っているからだ。しかし、白状するが、私は彼をもう少しで殺すところだった。こいつはふざけているのか、と思ったが、信じられないことに、そうではなかった。彼はいたって真剣だったのだ。私は自分の目を疑った。


 では彼を昇給させたか。その日はしなかった。その馬鹿さかげんにもう少しでクビにするところだったが、本当に切れてしまう前に部屋から出て行くように言った。そして、君は頭はいいかもしれないが、まだタイミングを計るということがわかっていない、そろそろ周囲で起きていることに目を向けてもいい時期じゃないかね、とも言ってやった。「本当にこんな人間を雇ったのだろうか」。私はこう自問していたのを覚えている。しかし、言ったように、とにかく大変な一日だったのだ。


 ジェイソンは、今もうちで働いているし、仕事は優秀なので、何度も昇給している。しかし、今では、晴れあがった青空の、水平線には綿雲が浮かんでいるような日を選んで私のところに来るようになった。言ったように、彼は頭がいいのだ。


 給料を上げてもらうには、タイミングを計るのが一番だ。それはまがりなりにも、ボス自身が今どういう状況にあるかに気を配り、正しく判断する分別を持ち合わせていることを示すことにもなる。社員には、私に起こっていることを常に気にかけていてほしいのだ。


 私が最も評価するのは、働き者だ。多少の自信過剰は構わない。熱意の一つの現れだからだ。しかし、要は、結果だ。ある営業担当者に、九ヵ月間売上がないから減給すると言ったとき、逆上されたことがあった。だが、こればかりは常識で考えればわかるはずだ。自分の部下に生産性ゼロの営業担当がいたら一体どうするのだろうか。


 会社が三時に大事なクライアントへのプレゼンテーションを控えていると知っていたら、二時四五分にボスに給与交渉に行くだろうか。


 金も、笑いと同じで、タイミングがすべてなのだ。

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