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世界が憧れる日本人という生き方
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ルポ・エッセイ
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「外人タレント」としての日本人

『世界が憧れる日本人という生き方』
[著]マックス桐島 [発行]日本文芸社


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 日本のテレビCMなどで、ハリウッドスターが日本製品をPRする姿は珍しくない。


 それがアメリカでは絶対お目にかかれない光景だということは、意外と知られていない事実だ。


 CM出演が著名人のステータスでもある日本市場と異なり、CMは映画やテレビで“食っていけない”俳優や新人俳優の仕事という、二次産業的イメージが確立されているハリウッドでは、本国では一切放映しないという条項を結んで契約するスターがほとんど。だが、画像投稿サイトはその手のスターCM情報で溢れているので、あまり意味のない条項となっている。


 アメリカ人に、ブルース・ウィルスが「あぶない」と日本語で喋っている場面や、スーパーモデルのミランダ・カーが“アキバ・メイド”のような衣装で出演しているCMを見せると、「キャリアの安売りだ」という反響が必ず返ってくる。


 さて、ここで、ある光景を想像していただきたい。


 日本のみならず、今やアジア圏を席巻するAKB48やその派生グループ、ジャニーズのアイドルグループKAT─TUNから独立し、歌手、俳優としてアメリカで幸先のよいスタートを切った赤西仁、そして、天使のような日本語の歌声が世界的にブレイクした由紀さおり。彼ら和製アーティストが、全米ネットでアメリカ製品のCMに堂々と出演する…。


 想定外の展開だと思われるだろうが、日本人スターの評価と認識度が変わった最近のハリウッドでは、今やありえない将来ではないのだ。

「カワイイ」「キュート」という日本発信コンテンツの典型は「ハロー・キティ」。


 今やアメリカの少女たちもキティ製品の虜になっているし、AKB48発祥の地である秋葉原も、「アキバ」という単語で、今や「ギンザ」「ロッポンギ」と並ぶ東京名所の代名詞となっている。ということは、日本製品だけでなく、日本発信コンテンツすべてに対する、ハリウッドやアメリカ全体の認識度がアップしているということなのだ。


 言い換えれば、少し前までは異様な“極東アジア文化”として扱われていた、かわいい少女グループ、英語のダンスナンバーを歌う若手男性、ララバイ(子守唄)のような癒しの歌声を奏でる中年女性が、日本人という枠を超えてアピールする時期が到来したともいえる。


 YouTubeなどで、J─POPやK─POP(韓流ポピュラー音楽)の映像を興味津々に見入るアメリカ人のヤング層も、日本人が想像しているよりはるかに多い。


 かつて、長髪気味のヘアーを横に流している僕を見たプロデューサー仲間に、「コリアン・ボーイズバンドみたいだな」と冷やかされた経験があるが、ジャニーズ系のボーイズ・グループのイメージがアジアだけでなく、白人文化に浸透する日も近い気がする。


 ロサンゼルスでも、アジア系住民が多いトーランスや中国系が大多数のアルハンブラ、ベトナム系が主流のウェストミンスターなどの地域では、ジャニーズ系のヘアスタイルでキメた若者を頻繁に見かける。そして、学校や仲間内で、そのヘアスタイルを見た白人グループが、ボーイズバンド的髪型を真似ることがクールという風潮さえ生まれている。


 今や、日本のモノがクールと言われた「クールジャパン」の時代から、日本スタイルを自ら身に着け実践すること自体がクールという時代に変わりつつあるのだ。


 実は閉鎖的であるといわれるアメリカの音楽社会で、いきなりビルボードのダンスチャートでナンバーワンデビューを果たした赤西仁。俳優としても、キアヌ・リーブス主演の『忠臣蔵』のリメイク『47Ronin』に出演するなど注目度は高い。


 黒木メイサとの電撃結婚は、ジャニーズ事務所からコンサート中止命令の“お仕置き”を食らったが、アメリカ的には、私生活の自由奔放さがあった方が面白いというのが正直な意見。斬新な創造性を生む「フリー・スピリット(自由な精神)」を前面に出し、さらなる飛躍を期待したい、と思っているのは僕だけではないと思う。

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