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離れたくても離れられない人との距離の取り方
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生き方・教養
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1 「しなければならない」に囚われてない?

『離れたくても離れられない人との距離の取り方』
[著]石原加受子 [発行]すばる舎


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◆「私がしたい」を抑えるクセがつくと


 「この人と別れたら、独りになってしまう」

 「いま、辞めたら、永久に次がないかもしれない」

 などといった恐怖で脅えているとしたら、それは幻想です。

 なぜなら、それはゼロか100の、極端に飛躍している発想と言えるからです。


 あなたが恐れているだろう極端な結果に至るまでには、もっと、段階的にいろいろな過程があります。

 たとえば、恋人と別れても、あなたが望めば新しい出会いは必ずあります。新しい人が、必ずしも恋人とはなり得ないにしても、新しい出会いの中で、恋の痛手も徐々に癒されていくでしょう。


 仕事だって同じです。探せば次は見つかりますし、面白い人や自分の得意分野に巡り会うチャンスはいくらでもあります。

 そんなプロセスを飛び越えて、一気に極端な結果に飛んでしまうのは、相手ばかりを気にして、「私がしたい」という自分の気持ちより「しなければならない」に囚われているからです


 「ここにAとBがあります。あなたは、どちらがいいですか」

 と尋ねられたら、あなたは何と答えますか。

 相手の言動に乗って、つい「必ずAかBのどちらか一方を選ばなければならない」と考えた人は、確実に「しなければならない」菌に感染しています。

 あなたが感染していなければ、

 「Aがいい。Bがいい。AとBがいい。どちらもいらない。試してから、決めたい」

 といった柔軟な発想ができるでしょう。

◆ 苦しくてもそこから逃れられない


 「しなければならない」に囚われると、自動的にそれが「できるか、できないか」になってしまいます。「できるか、できないか」というのは、言い換えれば「成功するか失敗するか」という2つの世界しかないということになります。


 たとえばあなたの中に、こんな社会通念がありませんか。

 「さぼってはいけない。怠けてはいけない。何でも一生懸命やらなければならない。楽をすると、人間、堕落する」

 あなたが仕事をしていたら、

 「しっかり働かなければならない。休んではいけない。手を抜いてはいけない」

 と思い込んでいるかもしれません。


 小さな子供がいる家庭だったら、

 「親は子供を優先しなければならない」

 だから、子供が「絵本を読んで」と言えば、仕事で疲れていても、自分の気持ちを無視して相手をしたり、子供が「これ教えて」と言えば、自分のしていることを止めて、子供の要求に応じたりと、自動的に反応してしまう人も少なくないでしょう。


 恋人やパートナーに約束を()()にされて、

 「仕事なんだから、会えなくてもしかたがない。相手の邪魔をしてはいけない」

 などと、自分のための時間を確保してくれない隙間産業のような扱いを受けても、自分が傷つけられていると気づかない人もいるでしょう。


 親が娘(息子)から暴言や暴力など不当な扱いを受けても、

 「私がこんなふうにしたのだから、罰を受けなければならない」

 と耐えている人もいるかもしれません。


◆感情で納得していないから不満が溜まる


 けれども、この「しなければならない」には、感情のレベルでの「私がしたい。したくない」が入っていません。

 自分の感情レベルでの欲求や願望を無視して「しなければならない」でやっていけば、次第に「したくなくなっていく」でしょう。嫌々するので、不満や不満足から失敗する確率も高くなります。

 失敗すれば、無意識に、自分を責めたくなったり罰したくなります。あまりにも自分を責めすぎて、それがつらくなれば、相手のせいにしたり相手を責めたくなるでしょう。


 こうして自分の感情を無視して「しなければならない」で動けば動くほど、相手との心理的「距離間隔」は近くなっていきます。

 相手との距離が近すぎると、それが「好きな相手」であっても「嫌いな相手」であっても、相手との距離の取り方がわからなくて、〈抱き合って殴り合う〉の悪循環になっていくでしょう。

 こんなふうに、相手との距離が近くなって〈傷つけ合う〉最大の元凶は、自分の感情や気持ちを無視した、この「しなければならない」の意識です。
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