読みたいトコだけ買える本。
犬耳書店
初めての方へ 記事一覧 無料登録 ログイン
0
-1
kiji
0
1
1114527
0
離れたくても離れられない人との距離の取り方
2
0
19
0
0
0
0
生き方・教養
お気に入りとは?

お気に入りボタンを押すとお気に入りリストにこのページが追加されます。興味のあるページ・気になったページを後から確認するのに便利です。

お気に入り お気に入り
1 決して「相手目線」で考えない

『離れたくても離れられない人との距離の取り方』
[著]石原加受子 [発行]すばる舎


読了目安時間:3分
この記事が役に立った
19
| |
文字サイズ

◆ほんとうはもっと自由なはずなのに


 前章で、あなたには、自分が〈したい、したくない〉を基準にして選ぶ自由がある、と言いました。

 けれども実際には、あなたは、自分が自覚している以上に「しなければならない」で自分を縛っています。限られた範囲の中での自由を、「自由だ」と勘違いしている人も少なくありません。


 好きな人と一緒にいたくても、距離を縮めれば傷つけ合う。

 離れていたい相手とも、わざわざ近づいて争ってしまう。

 こんなふうに「居心地の悪い距離感覚」を覚えている人ほど、その自由度は低いでしょう。


 あなたには、自分の気持ちや感情を基準にして、心から、それを選ぶ自由があります。ただ、そんな自由があるとしても、あなたは、その自由を自在に使いこなす能力が、まだ育っていないでしょう。

 なぜなら自分が自由であるためには、「自分を守るスキル」を知ることが不可欠だからです。

◆「親に心配かけたくない」で空回り


 しばしば相談を受ける事柄です。学校をやめる。仕事を辞める。離婚したい。転職したい等々も同じです。

 たとえばあなたは、いまの会社を辞めたくてたまらないのですが、

 「親を心配させたくないので、辞めることができない」

 と悩んでいます。


 もしあなたが、そうやって親に心配をかけまいとして、我慢しながらいまの仕事を続けていけば、あなたはずっとつらさを抱えたままになっていくでしょう。

 ではあなたが、耐えられずに辞めてしまったら、どんな気持ちになるでしょうか。

 きっとあなたは、親に心配をかけて申し訳ない気持ちで一杯になるでしょう。


 つまりあなたは「辞めなくてもつらい。辞めてもつらい」状況に立たされるのです。

 辞めたあなたは、親に心配させまいとして、それを隠し続けるかもしれません。あるいは、親に隠して新しい仕事を探すかもしれません。

 どれを選択しても、あなたのつらい状況は変わりません。


 あなたは「新しい仕事を早く見つけなければならない」と焦ります。

 ここでまた、「しなければならない」モードにはまってしまって、「でも、できない」になればなるほど、不安と焦りが増大します。

 それに比例して、罪悪感も積もっていくことになるでしょう。


 その不安や焦りから「やりたくない仕事」に飛びついて、また「辞めたい、でも辞められない」になってしまう可能性も高くなってきます。仕事がなければないで、卑屈になったり、自分に「ダメ人間」の烙印を押していくでしょう。

 どれを選んでもつらい、どこに転んでも苦しい……。

 なんだかヘンでしょう?


◆近すぎるどころか親と「合体」してる!?


 それはあなたが、自分の気持ちや感情をないがしろにして、物事を「親から目線」で捉えているからです。

 「親から目線」で自分のことを見て、

 「親が心配するから。親が可哀想だから。親に迷惑かけたくないから。親が怒るから。親が喜ぶから」


 もしあなたが、知らず知らずのうちに、こんな「親から目線」で思考しているとしたら、あなたは、「距離間隔」を飛び越えて、相手と境界線もないほどに〈合体〉しています。

 しかもそれは「親が心配すると、自分が思い込んでいるだけかもしれない」勝手な推測による親から目線だったりするのです。


 そして、そこにはあなたの「自由」はありません。

 自由を奪われていたら、それが「傷つけられている」ということです。

 つい自分を責めがちな人は、「相手に傷つけられて」いても、自分が悪いと、自分を責めてしまっています。

 そういう人はとりわけ、相手があなたの自由を侵して「相手が私を傷つけている」という〈公平な目〉を養っていく必要があるでしょう。

この記事は役に立ちましたか?

役に立った
19
残り:0文字/本文:1496文字
      この記事を収録している本
      レビューを書くレビューを書く
      この本の目次