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『夢をかなえる ことだまの力』
[著]矢尾こと葉
[発行]日本文芸社
心とからだを癒す
「どんな自分も、すべてよし!」
一瞬で元気になる全肯定のことだま
晴れの日もあれば、曇りの日もあり、雨の日もあれば、雪の日もある。
わたしたちの気分や体調も、毎日のお天気のように変化があって当然です。
太陽が顔を出している日に、「今日は、すがすがしいお天気でうれしいな!」という気持ちになるのは、太陽がすべての生き物を生かしているポジティブなエネルギーの象徴だから。
ですが、曇りの日や雨の日に「チェッ」と悪態をついたり、文句を言ったりしても、仕方がありません。
雲の上には、いつもと変わらない太陽が出ているのですし、雨も風も、地球にとっては必要なもの。
自分の気持ちの浮き沈みや、体調の変化も、何か自分に必要なことが起こっているのだと思って、おおらかな気持ちで受け止めていくと楽になれます。
たとえば、朝起きたときに「今日は、少し胃が重いな……」と感じたときも、「今日は仕事に行くのいやだなあ」と思ったときも、この一言。
「どんな自分も、すべてよし!」
このアファメーションの持つ全肯定のパワーで、少しくらい感情の揺れやからだの不快感があっても、へっちゃらになります。
それどころか、3回くらい大きな声で繰り返すと、いつのまにか不調が消え、癒されていることに気付くこともあるでしょう。
気になる人からのメールのことで、イライラしたとしてもいいのです。
「どんな自分も、すべてよし!」
何を感じていても、何を考えていても、まあいいよ! と自分を許しましょう。
すると、不思議なほど心が軽くなり、ポジティブな方向へ考えを切り替えていけるものですよ。
心とからだを癒す
「できることをしたら、それでいい!」
プレッシャーから自由になることだま
がんばらなくちゃ、がんばらなくちゃ……。
やるべきことがあって、自分をふるい立たせようとするとき、あなたはどんなふうに自分へ声をかけていますか?
わたしは、「がんばろう!」と独り言のように言うのですが、そのあと、この言葉を続けるようにしています。
「できることをしたら、それでいい!」と。
仕事で大成功を収めなくてはならないとか、高い評価を得なくてはならないとか、すべての人に認められなくてはならないとか……。
そんなふうに自分にプレッシャーをかけすぎると、チャレンジすることが苦しくなってしまいます。
もちろん、結果を出したいのは山々ですが、それを自分に厳しく課すばかりでは、なんだかつらいですよね。
幼い子どもに、父性的な愛情と母性的な愛情のどちらもが大切なように、あなた自身にも父性と母性が両方必要です。
自分を叱咤激励したあとは、できることをしたらそれでいいのだと言って、母が子どもにするようにありのままの自分を受け入れてあげましょう。