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『夢をかなえる ことだまの力』
[著]矢尾こと葉
[発行]日本文芸社
ありがとうの天使になる
「○○さん、ありがとうございます」
すべてを癒し運を開くことだま
「ありがとうございます」のことだまには、人を癒す魔法のパワーがあります。
わたしは普段、レイキというハンドヒーリングを行なうための集いを持っているのですが、そこで、「ありがとうございます」のことだまを使ったヒーリングを行なうことがあります。
まず、二人でペアを組み、ヒーラー側(癒し手)に、ヒーリー側(受け手)の肩や背中に手を当ててもらいます。そして、静かに深く呼吸をしながら、
「○○さん、ありがとうございます。ありがとうございます。ありがとうございます……」
と心の中でつぶやいてもらうのです。
手を当ててもらっているヒーリー側(受け手)には、目を閉じて、ただそのときのからだの感覚や、浮かんでくる感情などを感じていてもらいます。
次に、今度は、ヒーラー側(癒し手)に気をそらしてもらい、たとえば、「夕食は何にしようかな」などと考えながら、同じように手を当ててもらいます。
すると、これがおもしろいほど、からだに感じるあたたかさや気持ちよさの質がまったく違うのです。
「ありがとうございます」のヒーリングのときは、手のひらがまるでカイロのように熱く感じられ、からだの内側からじわじわとあたたかさが広がって、穏やかでありがたい気持ちになるという人が圧倒的多数。
では、気をそらしたヒーリングはと言うと、どうなると思いますか?
その瞬間に、深いあたたかさは失われ、ただ手がのっているだけ、当たっているだけのように感じるという方がほとんどなのです。
その後、また「ありがとうございます」と心の中で唱え始めると、途端にまた手も背中も熱くなり、互いに満足感の高いヒーリングになり、喜びも倍増します。
ヒーリング後は、心の深い部分の分かち合いができたり、からだの痛みが取れたり、気分が軽くなったりすることもしょっちゅうです。
ありがとうの天使になる
「わたしを生んでくれて、ありがとう」
母に感謝を伝えることだま
日頃からお世話になっているお母さんへの感謝を、はっきりと言葉や態度で示す。母の日や誕生日以外は、恥ずかしくてできないという方も多いのではないでしょうか?
むしろ、母親との間には心理的な葛藤がある、という人も少なくはありません。