『夢をかなえる ことだまの力』
[著]矢尾こと葉
[発行]日本文芸社
言葉の力で地上を天国にしよう!
この本をお読みいただき、本当にありがとうございます。
口に唱え、心に念じることで、自分自身をポジティブで前向きな状態にしてくれることだま(アファメーション)を集めた本書。いかがだったでしょうか?
この本の内容が、少しでも、あなたのお役に立てることを願うばかりです。尊い出会いを、ありがとうございます。
本文中でも触れましたが、私は普段、夫と仲間のみなさんと一緒に、セルフヒーリングとセルフカウンセリングを学べるスクールを運営しています。
時にはプロの力を借りる必要もありますが、人間には本来自分の心を自分で癒していく力が備わっているのです。そして総合的な癒しには、右脳的な癒しと左脳的な癒しという二側面があります。
右脳的な癒しというのは、まさに感覚的なもの。ここでは人を超えた力が働きます。たとえば気功の一種であるレイキがそうです。
「気持ちいい。なんだか安心」「理由はわからないけれど涙が出て、すっきりした」「ふと、あの人を許そうと思えた」といった具合に、“うまくは説明できない”けれど確実に心が軽くなっています。絵やダンスなどのアートセラピーや、自然豊かな場所で過ごすリトリート(保養)なども右脳的な癒しを促すアプローチと言えるでしょう。
もう一つが左脳的な癒しです。これは人間が起こす癒しで、理論的。これには言葉が大きな力を発揮します。
多くの場合、カウンセリングとは安心安全な場で話を聞いてもらうことによって、心にたまったドロドロした感情や思いを言葉にして吐き出し、楽になるもの。
あのとき私はこんな気持ちだったのだ、だから傷ついたのだ、だけどそのとき相手はこのような状態だったのかもしれない、あの出来事によって私はこういうことを学ぶことができた……。
そんな風に過去のつらかったことについて言葉で理解し、整理して、納得し、そうやって癒されるのです。
そして、次に人が前進するために心の栄養や力になるのは、本書で扱っているアファメーションや、周りの人がかけてくれるポジティブな言葉なのです。
言葉の暴力で傷ついた心は、真の愛に触れることなく癒されることはありません。
今ここであなたから愛と感謝のことだまを世界中に広げて、地上を天国にしていきましょう。立ち上がれ、ことだま使い!
矢尾こと葉
本書は、二〇〇九年一〇月に小社より刊行された『心を浄化する
ことだまの力』を改題し、文庫化したものです。