読みたいトコだけ買える本。
犬耳書店
初めての方へ 記事一覧 無料登録 ログイン

犬耳書店はRenta!へ統合いたします

(2021/11/26 追記)

犬耳書店の作品をRenta!に順次移行します。
詳しくはこちらでご確認いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

0
-2
kiji
0
0
1115784
0
武富士対後藤組
2
0
0
0
0
0
0
ルポ・エッセイ
お気に入りとは?

お気に入りボタンを押すとお気に入りリストにこのページが追加されます。興味のあるページ・気になったページを後から確認するのに便利です。

お気に入り お気に入り
狂乱のラスベガス旅行

『武富士対後藤組』
[著]木村勝美 [発行]イースト・プレス


読了目安時間:13分
この記事が役に立った
0
| |
文字サイズ


 ところで、日本青年社の抗議のなかに「ラスベガス問題」と「徳田博美問題」が出てくるので説明をしておこう。


 このラスベガス旅行がおこなわれたのは平成6年4月27日から5月10日までの2週間だったといわれている。


 この旅行の一部始終を武井保雄会長のボディガード役だった元総務課長の岩根昭二が手記にまとめている。登場人物の一部を仮名にするなど、小説風にしてあるが、武富士の退職社員らの話を総合するとノンフィクションだという。


 この手記は、岩根が退職後、武富士から彼に退職金とは別途に支払われた“功労金”500万円と引き換えのような形で同社に渡ったものだ。それが元渉外部課長代理の中川一博によって外部に持ち出されたのである。私の責任で要約して紹介する。


 手記は、成田空港出発シーンからはじまる。


「茶のチェック模様のジャケットにグレーのズボン姿の武井はニコニコしている。武井の傍らの女は45歳ぐらいで、背丈162センチぐらいのポッチャリと小ぶとりの体つきに黒のパンタロンスーツ姿で、ドンペリーノの黒いつばの広い帽子をかぶり、ベルサーチのサングラスをかけている。その女は、JALのロサンゼルス行き便の搭乗手続きをすませてサクラ・ラウンジに入るまでのあいだ、武井から常に10メートルほど離れて歩き、マスコミを異常に警戒した動きをして付いてきた。


 女は小さくうなずくと面映そうな表情をこしらえてサングラスをはずし、帽子を脱ぐとセミロングの髪に右手を伸ばして前髪を軽く整えた。

この記事は役に立ちましたか?

役に立った
0
残り:5538文字/本文:6167文字
この記事を買った人はこれも買っています
      この記事を収録している本
      この本で最も売れている記事
      レビューを書くレビューを書く

      レビューを書いてポイントゲット!【詳細はこちら】

      この本の目次