『本当に賢い人の 丸くおさめる交渉術』
[著]三谷淳
[発行]すばる舎
過去のことはできるだけ話さない
◆将来のことだけ話せれば、自然と前向きな交渉になる
丸くおさめる交渉をするための鉄則として、「将来のことだけを話す」ということがあります。つまり、できるだけ過去のことは話さないということです。
たとえば、ある飲食店経営者Oさんは、テナントビルの1階を借りて焼肉屋を運営していましたが、ビルが古く、配水管が老朽化したからなのか、昨日から天井から水漏れがするようになってしまいました。補修をしてもらわないとお店の営業を続けることができないので、急いでビルのオーナーであるPさんに連絡をしなければなりません。
このようなケースで、交渉が失敗に終わる典型的なパターンはこのような場合です。