はじめに 貴女の恋愛がうまくいかないのには理由がある
別れを告げられた時に「悪いところがあったらなおすから、別れるなんて言わないで!」と言ったことがある人もいるかもしれないし、ドラマや漫画の世界で、そんなシーンを見たことがあるかもしれない。
でも「悪いところ」っていったい何なんだろう。
顔? 性格? GSP(ギャースカピー)してしまうところ? 体型? ファッション? 気配りができない? エッチが下手? 酒癖が悪い? 女を捨ててる? サバサバしすぎてる? 重くなりすぎてる? 相手を束縛したがる? 脈のない相手に突進している? 貢ぎ体質? 空気が読めない……?。
ダメ恋愛をしてしまう人にはいろいろな傾向があるけれど、実は自分で自分の「悪いところ」が分析できていないのよ。または、わかってはいるけれど自分を変えられない人がほとんどなんだと思う。
たとえば相手との距離の取り方とかコミュニケーションの仕方は、恋愛においても家族や友だち、上司や先生と接するのと変わらないのに、恋愛になると感情をコントロールするのが難しくなって、いろんなことを求めすぎてしまったり。「ダメ女」はそれを「だって恋をしているんだから仕方ないじゃない。恋ってそういうもの」と言い切って自分を変えようとはしない。
だから学習せずに、恋をするたびにしくじってダメ恋愛を繰り返してしまう。しかも、別れを告げられているのに「悪いところをなおせば大丈夫」と思っている人は要注意よ。
フィギュアスケートのショートプログラムはジャンプ、スピン、ステップを組み合わせたプログラムで得点を競い合うけど、ダメ恋愛も同じようにワガママ、長文メールを送りつける、キレやすいなどいろいろな「ダメ要素」を組み合わせた結果、高得点の「ダメ女」を叩き出して、お別れ金メダルを獲得しているということに気づかなければいけないの。
そして、「自分を変えるなんてありえない、ありのままの自分を受け入れてもらってこそ本当の恋だ」と思っている人も勘違い。
「ありのままの自分で大切な人とめぐり会えました~」なんて言ってる女は、それなりに努力してる、それなりにかわいいしかわいげがある、だからそれなりの男と付き合えるし、ありのままの相手を受け入れることができる。なのよ?
でも、ありのままの自分がいいって言って、ダメ恋愛をしてしまう女はありのままの男性を受け入れないくせに自分の全部を受け入れさせようとする。だからうまくいかない。
自分を受け入れてほしいなら、相手が望むことを提供できる女にならなければ、相手にとって付き合うメリットも結婚するメリットもないわ?
多分、この本を手にしてくれた人は、ダメ恋愛してる~、って薄々気づいていて、いろんな恋愛本を読んだり、友だちからアドバイスしてもらったりしてるのよね。でも結局、聞く耳持たず。
恋愛で良い結果を出せない人は、根本的に自分を客観的に見れない人なんだと思う。とくに恋愛が絡むとね。
だったら違う角度から恋を説明したらどうだろう。そう思って、恋愛で大切なことを、とても身近で、生きるために必要な食べ物や料理に置き換えながら説明する本を書くことにしました。
大学に入るには参考書や過去問を何度も繰り返し勉強するように、この本を読めば自分の恋愛調理方法を見つける参考になると思います。
駆け引きやテクニックではなく、普通の人がごくごく自然にできることができないダメ女のために必要なことが書かれています。
大事にされる女、愛される女になるためにはまず、ダメな自分を変えること。
自分が変われば世界が変わる。自分が美味しくなれば人生が美味しくなる。
自分を美味しくするレシピをしっかりと学んで欲しいと思います。
ゴマブッ子