『ハリルホジッチ 勝利のスパイラル』
[著]ローラン・ジャウイ
[著] リオネル・ロッソ
[発行]日本文芸社
その後のシーズンも、おおむね同じようだった。一九八三-八四年シーズンは十三得点、一九八四-八五年シーズンは二十八得点で、得点王、ナントの選手として最後のシーズンとなった一九八五-八六年シーズンは十八得点だった。四シーズンで合計、八十六得点をあげたのである。この得点記録が塗りかえられるには、ジャン=ピエール・パパンの登場を待たねばならなかった。ナントの人々はハリルホジッチに魅せられた。文句なし。後へは引かないストライカーの裏には、こんなにも素晴らしい選手が隠れていた! サッカーボールをもたらした創造主が、ハリルホジッチをこの世に送りこんだのだ。