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山川さん、黒斎さん、いまさらながらスピリチュアルって何ですか?
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生き方・教養
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第1章 スピリチュアルって何ですか?

『山川さん、黒斎さん、いまさらながらスピリチュアルって何ですか?』
[著]山川紘矢 [著] 山川亜希子 [発行]日本文芸社


読了目安時間:44分
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「スピリチュアル」との出合い

──人生を変えた気づきと転機



   探求のきっかけは「気づきのセミナー」


山川紘矢 僕ら夫婦はこういう世界、いわゆる「スピリチュアル」に関係する本を訳しはじめてから、かれこれ30年ぐらい経っているんですけれども……。

雲 黒斎 紘矢さんは、かつては大蔵省の官僚としてご活躍されて、もともとは翻訳家ではありませんでしたよね? 翻訳家としていまのお仕事をされるようになったきっかけというのは、どういうことだったのですか?

紘矢 きっかけは、「気づきのセミナー」を受けたことです。セミナーを受けて変わったんです。

黒斎 セミナーですか。それはちょっと意外でした。

紘矢 参加したのは、「自分自身を知る」というテーマのセミナーでした。かつて僕が神戸税関の総務部長をやっていたとき、英語を勉強していたんです。当時、「トースト マスターズ クラブ(話し方、パブリックスピーキング、リーダーシップを学ぶ国際的な非営利団体)」というのがあって、そこで外国人たちと一緒に学んでいたら、そのなかのひとりが「面白いセミナーがあるから、英語でやるんだけど来ない?」と誘ってくれたんです。そのセミナーに行ったのが、探求の始まりです。


 僕は英語を学ぶために参加しただけだったので、最初は、それがどんな内容のセミナーかも知らなかったんです。


 ですがそれは、「セルフ・アウェアネス」、つまり「自分自身を知る」という内容の、気づきのセミナーだったのですね。

黒斎 そのセミナーでは、どんなことをしたのですか?

紘矢 ゲーム的な内容がいろいろありました。たとえば、相手と真正面に向き合って、目と目を合わせて、「あなたのことを信用します」「信用できません」「私は言いたくありません」などと話すのです。


 相手の目を見て、信用できるかどうか、相手に伝えます。そして1人が終わると次の人に移っていきます。そのようなことを続けながら、「自分はどのように感じているのか、どのように行動しているのか」ということを見ていきます。


 それまで生きてきて、こういったことはまったくやったことがありませんでしたので、とても驚きました。瞑想にも、そこではじめて出合いました。

黒斎 それまでは、たとえばニューエイジ思想だとか宗教だとか、そういった予備知識もお持ちでなかったということですか? それがないまま、突然そのセミナーに飛び込まれたのでしょうか?

紘矢 そうなんです。そんなこと何も知らないまま行きました。ただ、英語を勉強するために行っただけですから(笑)

黒斎 では、そのセミナーの内容に、かなり衝撃を受けたということになるのですか。

紘矢 そうです。それで僕はすごく変わった。

山川亜希子 厳密には「内容が衝撃的」っていうのじゃなくて、そのセミナーをやっているうちに気づきが起こって自然と変わっていってしまうんです。

黒斎 セミナーの受講で意識変容が起こっちゃったんだ!

紘矢 意識変容とまではいきませんけど(笑)、それでも、自分を見るということとは、これなんだと気づき、「何か」変わったんですね。



   学ばなければいけないのは自分自身のこと


黒斎 具体的には、どこが、どういうふうに変わったのですか?

紘矢 僕の場合のことを話すと、それまでは、宗教とか哲学とか、そんなものは無駄だと思っていたんです。

「神なんているはずがない」と思っていたし、哲学をやる人も、あれこれ面倒臭いことを勉強しているんだと思っていて。宗教をやっている人たちのことは、「いろいろな悩みがある人、友達がいない人、貧乏な人、病気の人だけじゃない?」とさえ思っていました。

「神なんか人間が想像して作ったものにすぎないのに、なぜそんなものを信じるんだ」って、バカにしていたかもしれません。

黒斎 ああ、そこは僕も同じです。亜希子先生もそういう感じだったのですか?

亜希子 私は一応、仏様に手を合わせないと朝ご飯を食べさせてもらえない家に生まれたので、神様を敬う気持ちは持っていたんです。ですが、「自分自身を見る」ということは全然知りませんでした。


 こんなふうに言う紘矢さんですけれど、私が彼を見て思ったのは、とにかくそのセミナーに5日間参加したら、もう本当に深く「変わった」んですよ。自分では変わったと思っていなくても。

紘矢 本を読む興味が出てきましたね。「自分とは何者なのか」ということに対しての。

亜希子 そうね。そういった世界に興味が出てきたし、言うことが変わってきたし、友達との付き合い方とかも全部変わってきたんですよ。


 だから、紘矢さんは自分では無自覚のうちに変わっていって。そのとき私たちは仕事の都合で東京と神戸に別居していたのですが、3週間ごとに会いに行くと、そのたびにどんどん変わっているんですよ。で、そのうち……。

紘矢 ディスコに行って踊るようになった。それはそれは変わった(笑)

亜希子 そう。何だか人生を楽しみはじめたの、彼の場合はね。そこから、自分自身を見はじめたんです。


 結局、そのセミナーがやっていたこと、伝えようとしていたことというのは、「これまで私たちは外側のことばかりに意識を向けて、いろいろなことを習ってきたけれど、実は自分自身について何も知らないじゃないか」ということでした。

「本当に学ばなければいけないのは、自分のことでしょ」って。


 だから、そのころ私たちが持っていた視点や学びの対象を、外側のものから自分の中へと180度変えていくというのが、そのセミナーの目的だったのですよね。

紘矢 そうだね。「自分自身を見る」ということ。

亜希子 結局、私たちの世界、認識というのは、全部自分自身の思い込みを通して見ているでしょう?


 まずはそこに気づいて、そこから今度は、自分が(つら)かったら、その辛さというのは、自分のどんな思い込みが原因になっているのかっていうことに気づいていくセミナーだったんですよね。


 それが、1980年ごろ、私たちがちょうど40歳になるころのことでした。



   セミナーで指摘された「本当にやりたいこと」


紘矢 僕たちは結婚はしていたけれど、ふたりの関係はまだまだ浅かったと思う。お互いの関係がなんかよくわからない状態だったね。向こうもわからないし、こちらもわからない。

亜希子 というか、自分自身がわからなかった。

紘矢 自分自身を知らないから、相手のこともわからない。何もわからないままで生きていたって感じでした。


 それまでは、「学校で勉強ができればいい」と思っていて、「安定した生活が目標」というような世間の常識が頭の中に入っていて、自分では全然考えないまま、「世間が良いと言うことは良い」と思っていて。


 だから、東大に行けばいいだろうと思って東大に行き、法律の勉強をすればいいだろう、公務員試験を受ければいいだろう……と。そういう人生だったんです、全部が全部です。自分の心の声を聞いて、本当に自分のやりたいことを知って、決めたということが全然なかったですね。

亜希子 そこをいちばん指摘されたのよね、セミナーで。

紘矢 セミナーに行っては、「おまえはバカか!」なんてやられていましたね。最初は、「この人、僕のこと何も知らないくせして何言ってるんだ?」と思って(笑)


 いろいろ言われても、はじめは意味がわからなくて。何を指摘されているのか、何をしているのかが、わからなかったのですよ。

黒斎 ちなみに、そのセミナーの先生は著名な方だったのですか?

亜希子 いいえ。セミナー会社のファシリテーターで、ダンカン・カリスターというアメリカ人でした。そういった自己への気づきを促すセミナー、「セルフ・アウェアネス」のコース自体は、すごく()()っていました。

紘矢 アメリカで流行っていたのが、その後、日本に来たんですよね。

黒斎 それは日本でも定着したのですか?

亜希子 定着しました。定着して、すごく流行って、すごい問題も起こしましたね。

黒斎 えっ、どんな問題が起きたのですか?

亜希子 「エンロールメント」という入会勧誘をするコースがあって、セミナー会社は宣伝をまったくしないのですが、卒業生が何名かずつ、新しい加入者をリクルートしていくんですね。

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