『プロ野球「黒歴史」読本 メディアを騒がせた75人の男たち』
[著]手束仁
[発行]イースト・プレス
東映→アマチュア→中日
いったんは1954年(昭和29年)に東映に入団したが、2年で退団。その後、立正佼成会などを経て64年に中日に入団してプロに復帰。67年には最多勝を記録して中日のエースとなっていたが、70年にオートレース八百長事件で永久追放となった。
王対策の「背面投げ」に非難が殺到
まだプロ野球とアマチュア野球の境界線がそれほど明確ではなかった時代からプロ野球隆盛期まで活躍し、忽然と球界から姿を消した男、それが小川健太郎だ。しかも、ただ活躍していたというだけではなく、背中をとおして投球する背面投げという超変則投球でスタンドを騒然とさせたり、シーズン29勝を挙げて最多勝を獲得したりするなど、記録にも記憶にも残る活躍をした投手だ。