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トランプ登場は日本の大チャンス 新しいアジア情勢のもとで日米関係はこう変わる
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政治・社会
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まえがき

『トランプ登場は日本の大チャンス 新しいアジア情勢のもとで日米関係はこう変わる』
[著]日高義樹 [発行]PHP研究所


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「二十一世紀は長いよ。いったい何が起きるか、誰も予測ができないだろう」


 二〇〇〇年一月九日に放送された「日高義樹のワシントンリポート・二〇〇〇年キッシンジャー博士の予測」のなかで、歴史学者ヘンリー・キッシンジャーは皮肉な口調でこう言った。


 二十一世紀に入ってからキッシンジャーの言葉のとおり、世界では予測もつかなかったことが次々に起きた。そして二〇一六年、アメリカが第二次大戦後、国家戦略の基礎としてきた国家安全保障体制をこともなげに否定するドナルド・トランプ大統領の登場という、それこそ誰も予測しなかったことが起きた。


 ドナルド・トランプは、アメリカが世界を制覇した二十世紀後半のアメリカ政治の仕組みをすべて壊そうとしている。トランプがやろうとしているのは、アメリカの国家体制に対する反乱であり、革命である。トランプによるCIA(中央情報局)や商務省、国防総省などの人事を見れば、アメリカが五十年をかけてつくりあげた体制や組織を壊そうとしていることは明白である。


 このドナルド・トランプの革命がもたらす混乱はいま始まったばかりだが、これから長く続き、アメリカを世界の指導者として機能できない状況に追い込む可能性が高い。


 ドナルド・トランプの革命は、今からちょうど四十五年前、当時の国家安全保障担当補佐官ヘンリー・キッシンジャーの努力で第三十七代大統領リチャード・ニクソンが()(キン)を訪問し、中国と国交を正常化して世界中を大混乱に陥れて以来の騒動を巻き起こすだろう。


 この頃ニクソンは南部の票を集めるため、南部諸州の産業である繊維産業を助けようと、当時の日本の繊維産業を厳しく叩いたことがある。


 このため日米関係が険悪になり、ニクソンは関係を修復すべく、ヨーロッパを訪問するためにアラスカのアンカレッジに立ち寄る日本の天皇と会見することを思い立った。ホワイトハウスの担当記者だった私は、大統領特別機エアフォースワンに同乗を許され、アンカレッジに向かった。


 一九七一年九月のアンカレッジはすでに晩秋で、遠くの山には雪があった。ニクソンと昭和天皇の会見場になったアンカレッジ基地の格納庫は、ひどく寒かった。ニクソンは寒さのためだけでなく、天皇に会うというので緊張して体を固くしているように見えた。


 それから四十五年、ドナルド・トランプがニューヨークのマンハッタンにあるトランプタワーに日本の安倍首相を迎えた。会談の内容は秘密にされているが、トランプが日米関係を()(ねん)して安倍首相に会ったとは考えられもしないし、トランプがニクソンのように緊張したという話もまったく聞かない。


 半世紀のあいだに国家の関係は大きく変化した。これから日本とアメリカの関係、世界の国と国との関係は、考えられないほど大きく変化するに違いない。その点ではキッシンジャーが言ったように、二十一世紀は劇的な変化の続く長い世紀になるだろう。


 七十年以上にわたって国家にとって最も重要な安全保障政策をアメリカに任せてきた日本は、トランプ革命によって否応なく変わらざるを得なくなる。トランプ革命が日本に真の独立国家になる大きなチャンスを与えてくれるのである。これからアメリカと日本、世界に変化をもたらすトランプ革命について詳しく見てみたい。

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