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子どもにお金をかけるのは、やめなさい
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1 今は「お金がないと子育てできない」時代?

『子どもにお金をかけるのは、やめなさい』
[著]横山光昭 [発行]すばる舎


読了目安時間:4分
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◆子育ての不安のダントツは「将来の教育費」


 私のところには毎日のように、家計に関する悩み相談が寄せられます。

 相談者の年齢層は幅広く、本当にさまざまな方が、私のことを頼ってくださいます。社会人になったばかりの若い方もいれば、定年を迎え、年金生活に入られた方も少なくありません。

 ただし、そのなかでとくに多いのは、3040代の方です。

 3040代といえば、子育て世代のど真ん中。さらに、マイホームを購入するのもこの世代が多いですから、教育費と住居費という、人生の中でも指折りの大きな支出が重なって、お金の面で悩める時期でもあります。

 相談者の方の中には、すでにお子さんがいらっしゃる方ばかりでなく、「そろそろ子どもをもうけることを考えようか」という段階の方もたくさんいらっしゃいます。

 そして、そのほとんどが、判で押したように「教育費が心配」と嘆くのです。


 最近、ある女性(30代・既婚)に、次のように尋ねられました。

 「先生、テレビで見たんですけど、教育費って子ども1人につき3000万円以上かかるんですよね? うちは、この間マンションを買ったばかりでお金がないし、夫のお給料も上がりそうにないから、子どもはあきらめるしかないですよね……」

 こうした悩みは、この方に限ったものではありません。家計相談の現場で、同じような声は本当によく耳にします。

 それに対する私の答えは、いつも同じ。

 「そんなことはないですよ。お金のせいで、お子さんをあきらめないでください!」

 ただ、私がそう助言しても、なかなか相談者の方は納得してくれません。たいてい、

 「でも、お金がかかるって言われているじゃないですか」

 と食い下がられてしまいます。


 たしかに、テレビや新聞、雑誌などのお金に関する特集では、「教育費にとてもお金がかかる」ということを、半ば脅しのような感じで報じています。また、国が公表しているデータでも、教育費に少なからずお金がかかることは実証されています。

 そうした情報を頻繁に見聞きすれば、「お金がないと子どもは持てない」「お金がないのに子どもを産んだら大変なことになる」と、恐怖心に近い思いを抱くのもムリはないでしょう。

◆子どもにかかるお金はもっと減らせる


 2008年に内閣府が実施した『社会意識に対する世論調査』によると、子どもがいる親・約5500人に「子育ての何がつらいか」を尋ねた項目で、ダントツトップにきたのが「子どもの将来の教育にお金がかかること」(45.8%)でした。

 さらに、2位も「子どもが小さいときの子育てにお金がかかること」(25.5%)であり、そのほかの「相手をするのに体力や根気がいる」や「自分の時間がなくなる」といった回答を押さえて、金銭面でのつらさが上位を占めています。

 このように、子どもを持つ人が2人いれば、どちらか一方は教育費に悩んでいる――今はそんな時代なのです。


 先ほど出てきた方もそうでしたが、子育て世代が教育費に対して敏感になっているのは、不況による収入ダウンの影響も大きいでしょう。

 「毎年のように年収がダウンする」「20代のときの方が年収は高かった」などの例は、枚挙にいとまがありません。

 そうした状況の中、教育費の負担を重く感じるのは、当然のことかもしれません。

 現実問題として、子どもができれば支出は増えます。人が1人増えるわけですから、教育費だけでなく、生活費も上乗せされます。

 「ただでさえ余裕がないのに、子どもがいたら、ますます生活のレベルが落ちる」

 そんな言葉を口にした方もいました。

 つまるところ、子どもは「生活に余裕がある人だけが持つことを許される存在」であり、いわば「贅沢品」。子育ては「高級な趣味」といったところでしょうか。


 しかし、私はこうしたとらえ方に、激しく違和感を覚えるのです。

 「子ども=贅沢品」というのは、完全に子どもをお金で測ったときの発想です。

 きれいごとのように聞こえるかもしれませんが、子どもは絶対に「お金で測れるもの」ではないと思います。

 世の中には、お金という尺度で測ってはいけないものがいくつも存在しますが、子どもはその最たるものではないでしょうか?


 それに、本気でお金をかけないと決めたら、実のところ、いくらでも手はあります。

 もちろん、かけるお金をゼロにすることはできません。

 子どもを養ううえでは、最低限発生するお金があり、それはどうしても準備する必要があります。

 その一方で、かけなくてもいいお金もたくさんあるのです。この部分を見直せば、子どもにかかるお金は劇的に減らせるでしょう。世の中には、そのことを知らない人がとても多く、残念です。

 「教育費が高いから、子どもはムリ」とあきらめてしまうのは、本当にもったいないことだと思うのです。

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