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今すぐ「それ」をやめなさい! Dr.モリタのやめるだけで健康になる50のヒント
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はじめに

『今すぐ「それ」をやめなさい! Dr.モリタのやめるだけで健康になる50のヒント』
[著]森田豊 [発行]すばる舎


読了目安時間:6分
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◆今や日本は、一億総「健康志向」社会?



 私はこれまで25年あまり現役医師として診療に従事しつつ、また約10年間、医療ジャーナリストとしてメディアと視聴者のあいだに立ち、ジャンルを問わず健康・医療に関する情報を集め、発信してきました。


 近年、社会全体の高齢化によってでしょうか、健康への志向が高まり、書店には多くのいわゆる「健康本」が並び、テレビやラジオでは医師ら医療関係者を見かける機会が多くなってきました。と同時に、これだけやれば健康になる、これさえ食べれば(やれば)病気にならないといった単純で楽にできる健康法、もしくは極論にしばしば遭遇します。


 このような(ちまた)にあふれる「○○だけ健康法」は、簡単でわかりやすく、すぐに実践できるため、たちまち評判になります。


 しかし、数年たつと(早いものは1年もたたずに)自然と消えていき、また別の健康法が出現し、とって代わるということが繰り返されています。



 それはダイエット法でも同じです。


 1970年代から、ルームランナー(ランニングマシン)、ぶらさがり健康器、ブルワーカーが流行し、80年代には、ゆで卵ダイエット、りんごダイエット、こんにゃくダイエット、そして90年代には、()(ちゅう)(ちゃ)ダイエット、とうがらしダイエット、ダイエットスリッパ、やせる石鹸、さらに2000年代に入ってからは、金魚運動器、バランスボール、朝バナナダイエット、ロデオマシーンなどなど、「よくぞ、ここまでいろいろと考えたものだ」と感心してしまいます。


 最近は「糖質オフ・ダイエット」の是非が盛んに論じられていますが、たしかに糖質制限をすることで、やせることに間違いはありません。


 しかし、極端な制限をしてどこまで安全なのかは、じつはまだまったく結論が出ていないといっても過言ではないでしょう。


 というのも、まったく糖質をとらずにいても元気だという人がいる一方で、毎日・毎食多くの糖質をとっていても元気だという人がいるからです。


◆そもそも「健康」とは、どういう状態のことか



 健康の大原則は、適切な睡眠、正しい食事、適度な運動です。


 そして、体調が悪かったら医療機関に早めにかかり、症状がなくても人間ドックやガン検診を受けることです。


 しかし、これらは誰もが知っていることで、あまりに当たり前すぎるため、本(書籍や雑誌の特集)にもならなければ、テレビやラジオで何度も放送されることもありません。


 このような時代の背景のなかで、私はなにができるのか、発想を180度、変えてみました。


 世のなかには、単純で楽な健康法はないはずです。それよりも、

「体のために〈やってはいけない〉こと」


 を徹底的に調べ上げ、それらの情報をつぶさに伝えること、そして、その一つひとつを(じゅん)(しゅ)していただいたら、正しく健康に導けるのではないかと思ったのです。


 そこで、医学情報のなかでも可能なかぎり最新で、医学的根拠に富むものを数年かけて集大成してみました。


 医学的根拠(エビデンス)には、レベル段階というものが存在しています。本書でいう「これをやったら早死にする」という50ほどの習慣(行為)のなかには、それをしていない数千人と、それを行った数千人とのあいだで(ゆう)()な(意味のある)差があり、効果に確証が得られているものもあります。これが最もレベルの高い情報です。


 しかしながら、なかには一定水準の医学的論理展開が考えられるので、「これをやったら早死にすることは間違いないだろう」といった、レベル段階の若干低めのものも含まれています。


 ただし、そういうものであっても本書執筆にあたっては、

「医師100人に聞いたら90人以上が賛成してくれる内容だろう」


 と考えられるものだけを厳選しています。



 そもそも健康とはどういうことを指すのでしょうか。世界保健機関(WHO)の「健康」の定義は次のとおりです。


「肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあること」


 すなわち、本来、健康とは「病気であるか否か」といったことだけではないのです。


 本書では、死期を早めかねない間違った習慣を取り上げつつ、精神的にも、社会的にも満たされた状態を送れるようなアドバイスをしています。


 とくに若い方々に知ってもらいたいものとして、

「お酒の飲み方」

「男女の上手なつき合い方」

「運動の仕方」

「スマホの使い方」


 などは、興味を持って読んでいただけるのではないかと思っています。


 WHOのいうとおり、精神的・社会的な面において満たされた状態を保つことは、とても大切なことです。


 たとえば、「お酒は適量まで」とわかっていながらも、実生活ではついつい飲みすぎてしまうこともあると思います。しかし、たとえ肉体的には肝臓に多少悪影響を及ぼすことになったとしても、精神的かつ社会的に人生を楽しむということも「健康的な生活」の条件です。


 だからこそ、正しい情報を知って、肉体的、精神的、社会的に満たされた状態をバランスよくコントロールすることが大事なのです。


◆病気を治すのは誰か



 古代ギリシャの「医学の父」ヒポクラテスは、


「病を治すのは医師ではなく身体である」



 という言葉を残しています。医師が病を治すのではなく、「人間自らが持っている力」が病気を治してくれるというのです。


 医師が行えることは、病気を治すための手伝いにすぎず、たとえ最新技術を駆使(くし)する現代医学であっても、また古代医学においても、病を治す主人公は「患者さん本人」であることに変わりはありません。


 ただし、古代と現代でまったく違うのは、現代人は、正しい医学知識を学ぶ機会に恵まれていることです。


 ヒポクラテスのいう、病気を治すための「人間自らが持っている力」とは、「身体に備わった自然治癒力」のことでしたが、現代においては患者さん自身の医学知識の力も、健康を守る大切なものの一つなのです。


 病を治すだけではなく、病の予防をするのも患者さんご本人ですから、幅の広い最新知識を持っているかどうかがすべてなのです。



 本書を読むことが、WHOのいう「肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態」を導くきっかけとなり、また、あなたのこれからの長い人生の生活の質を向上させ、長寿に導く一助となれば幸いです。


森田 豊

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