『山崎房一の“ほめて育てる” そのままのわが子に百点満点!!』
[編]新家庭教育協会
[発行]PHP研究所
子どもたちは、いま、母親の過保護や過支配あるいは過干渉によって、自分自身を乗っ取られているといってさしつかえないでしょう。ハイジャックというかたちで、百点満点をつけるべき生の自分自身を他人に引き渡しているというわけです。
直したり改善したりすることができるのは、ことばや態度であって、その人の存在そのものではありません。そこが誤解されているために、改善の要求があるたびに、反省という自己否定がもちこまれることになってしまうのです。
この自己否定が、罪の意識です。講座で出席者のみなさんに「自分自身に何点をつけていますか?」と尋ねてみますと、ほとんどの人が六〇点以下なのです。