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(2021/11/26 追記)

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貧困のハローワーク
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政治・社会
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はじめに

『貧困のハローワーク』
[著]増田明利 [発行]彩図社


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 貧困ビジネス、底辺労働、ブラック企業、ワーキングプア……。


 劣悪な労働環境を示す言葉を目にすることにもすっかり慣れてしまった。


 その一方でマスコミは「求人倍率過去最高」「人手不足深刻」などと報道しているが、それはどこまで本当なのだろうか。


 一見すると相反する情報が錯綜する中、実際に働いている人たちはどんな状況にあり、どんな生活を送り、どんなことに怒りや不満を持っているのか。それを検証すべく多くの人たちに接触をした。


 これまでに労働問題を扱った取材は数多く行ってきたが、今までの「人」にフォーカスするやり方からアプローチを変え、彼らの「仕事」そのものに着目し、一度足を踏み入れるとなかなか抜けることのできない「貧困の罠」とでも言うべき職業の実態を描くことに注力した。


 取り上げた職業は、飯場労働者、シングルマザー風俗嬢、テレビ番組製作会社AD、ソープランドのボーイなどの存在は知られているが実態はあまり語られてこなかったものや、チェーン居酒屋店長、工事現場の警備員、オフィスビル清掃員、トラック運転手などのすぐ身近にあるもの、製缶工場の派遣社員、日々紹介の労働者、フリーターなどの非正規労働者など17種類に及ぶ。


 また、職業とは異なるが、劣悪な労働の先にあるものとして、生活保護受給者の生活、ホームレスとしての金銭の稼ぎ方なども取り上げた。


 取材を通して見えてきたのは、一度でも非正規に足を踏み入れると正規雇用に戻るのは極めて困難になるということ。また、雇用の継続性や賃金はある程度保証されているはずの正社員でも、実態は名ばかり正社員で決して恵まれているわけではないという事実。


 雇用環境の劣化は深刻で労働者の多くは「生かさず殺さず」という状況に置かれており、希望や未来を失いかけているというマイナスの印象が強かった。


 本書に登場する中には極めて特異な状況の人もいるがこれは生きづらい社会の副産物であり、なぜこういう状況に陥るのか、何がそうさせたのかを考察しなければ未来を構築することはできない。


 貧困のハローワークを通して、彼らの声に耳を傾けてみてほしい。



※本書はノンフィクションルポルタージュであり登場する人物のストーリーには脚色を加えていないが、プライバシー保護の観点から氏名は仮名としました。


 また、本書は過酷な労働の実態を明らかにするものであり、職業差別を助長する目的は一切ありません。

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