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やり直し・差し戻しをなくす できる人の準備力
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CHAPTER5 アウトプットを考える

『やり直し・差し戻しをなくす できる人の準備力』
[著]上阪徹 [発行]すばる舎


読了目安時間:17分
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1 アウトトプットの質は考える時間を保証することで決まる


「よく似た仕事を別の社員二人に頼んだら、まったく違う出来になって驚いた……」そんな上司の声を耳にしたことがあります。


 ほとんど同じ仕事なのに、なぜ違いが出るのか。


 その理由はこれまで見たように、①目的②ターゲット③アウトプットイメージの共有④プロセス/進め方、によって大きく左右されるわけですが、もうひとつ大きな違いを生むのが、アウトプットをどう考えるかです。これはアウトプットのキモ(肝)の部分ともいえます。


 アウトプットの考え方の質次第で、出てくるもののクオリティは大きく変わるから。アウトプットイメージは近くても、似て非なるものが出てくる可能性もあるから。


 仕事の準備ステップでは、この考える時間が極めて大切です。ところが意外に考える時間は意識されていない。


 やらなければならないステップに引きずられ、肝心の考える時間が取れないというのです。


 しかし考える時間がなかったとすれば、単にステップを踏んだだけの仕事になってしまいかねません。これでは依頼者が求める期待に応えるのは難しい。同時に受けた側の仕事も面白いものではなくなる。


 もちろん、目的を確認したり、ターゲットを意識したり、アウトプットイメージを共有したり、プロセス/進め方を作ったりするときにも、考えることは必要になってきます。しかし、それ以上に、ここからアウトプットに向かうまでに考えることが重要になるのです。



 私の本づくりの仕事でいえば、大きく三度、この考える機会があると思っています。


 まずは本づくりの企画を考えるとき。どんな本を、どんなターゲットに向けて、どんな切り口で展開していくか。


 これは編集者と一緒に考えることが多いですが、大きな方向性が定まった後、改めて本を作り始める前に再考していきます。本当にその方向で本を書くことができるのかどうかということも考えます。


 自分の本ではなく、他の著書の本を作るブックライティングのときには、何を聞くか、取材の内容を考えるのがまさにこの企画の段階です。聞いた内容がアウトプットにつながっていきますから、ここで考えることは極めて重要です。



 二つ目の考える機会は目次を考えるときです。膨大な取材の情報をどんなふうにまとめて目次にしていくか。これはなかなかに苦しいですが、一方で最も楽しい時間でもあります。いわばカオスを整理していくプロセス。


 分厚いインタビューのスクリプトは、読み込むだけで丸一日以上を要します。そこからキーワードを見つけて、章立てを作り、キーワードを割り振って、目次の形に落とし込んでいくのです。いわば本の設計図を作る仕事でもあります。



 そして三つ目の考える機会は、目次に挙げた各項目の文章を構成するときです。テーマとなる項目の内容をどんなふうに書き進めていくか。素材をどんな順番で文章にしていくのか。これらを考えてから文章化していきます。


 これは著書『書いて生きていく プロ文章論』にも書きましたが、本を一冊、約10万字書くとなると大変な仕事のように思えます。

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