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やり直し・差し戻しをなくす できる人の準備力
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『やり直し・差し戻しをなくす できる人の準備力』
[著]上阪徹 [発行]すばる舎


読了目安時間:3分
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 一人でフリーランスとして仕事を始めたとき、私の中には猛烈な恐怖感と不安感がありました。食べていくことができるかどうかは、この先、仕事を獲得できるかどうかにかかってきます。


 一つひとつの仕事は、まさに生きるか死ぬかの生命線でした。そこでダメなヤツだと烙印を押されるか。それとも、また次も発注してやろうと思ってもらえるか。


 幸いなことに、以来二〇数年にわたって仕事をやってくることができたのは、自分なりに仕事というものに真剣に向き合ったからだと思っています。そこで大きな一助をもらったのが、何度も書いている成功者の方々へのインタビューでした。


 猛烈な緊張感の中でたくさんの仕事をし、膨大な量の情報に接していくプロセスで、次第に気づいていったことがありました。それは、実は大切なことはシンプルだ、ということです。言葉を換えれば、本質です。


 私は何をやるにしても、本質はどこにあるのか、ということに注意するようになりました。文字通り、それを外してしまうことが、仕事そのものを外してしまうことになるからです。


 そして仕事の本質を追究していくプロセスで、絶対に陥ってはならない仕事の罠があることを知りました。それが、手段と目的を間違える、ということです。


 例えば、こうして私は文章を書いているわけですが、先にも少しふれた通り、文章を書くことそのものは、目的ではありません。目的は、読者のみなさんに情報を伝えることです。その意味で、文章を書くことは手段なのです。もっといえば、文章は単なる情報伝達のツールに過ぎないのです。


 実のところ、情報を伝えることも目的といえないかもしれません。なぜなら、ただ伝えても意味はないから。その情報が読者のみなさんの役に立ったり、読者のみなさんを幸せにしたりしたとき、初めて私の仕事は完遂したことになるのだと思うのです。


 これは、あらゆる仕事にいえることです。セールスの仕事は、実は手段なのです。目的は、商品を使ってユーザーが幸せになること。経理の仕事も手段です。会社を数字で把握していくための情報を整理し、社員や投資家に有効に使ってもらうこと。


 ところが多くのケースで、仕事は働く人にとって、目的化してしまいます。それ自体をコンプリートすることに、一生懸命になってしまう。その結果として、ある人にとっては手応えのないものになり、ある人にとってはつまらないものになり、ある人にとってはやらされ仕事になってしまう。


 仕事そのものが目的になったり、働くことそのものが目的になってしまうと、こういうことが起きてしまうのです。


 あらゆる仕事は本来、世の中にしっかりつながっているのです。仕事は手段であり、目的は別にあるということです。このことに気づけるかどうかで、仕事人生はまったく違うものになっていくと私は思っています。


 その意味で、準備もまた手段です。これ自体が目的化してはならない。準備力を鍛えることは、世の中の役に立つ力を鍛えることに他ならない、ということを最後に付け加えておきたいと思います。


 いい仕事をしたいと願う、多くのビジネスパーソンに、本書が少しでもお役に立てますことを。


上阪 徹

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