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(2021/11/26 追記)

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インターネットで死ぬということ
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ルポ・エッセイ
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はじめに

『インターネットで死ぬということ』
[著]北条かや [発行]イースト・プレス


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インターネット上で

死なないために


「もうSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)はやらないほうがいいのではないですか?」


 いまから一年前、ライターをやっている私は、あることがきっかけで「炎上」を経験し、ひどく(しょう)(すい)した。


 ボロボロになった私を見て、芸能事務所のマネージャーや編集者、親や知人までもが「SNSはやめたほうがいい」と助言してくれるほど、不安定な状態だったと思う。


 結局、私はインターネットをやめることができなかった。


 あげくの果てには、インターネット上での評判を気に病み、みずからの命を絶とうとした。


 向精神薬への依存もひどく、家族に連れられていった医療機関では、「半年以上、入院しなければいけないかもしれない」と言われ、いつのまにか病院のベッドで天井をあおいでいたのである。


 退院したいまも「炎上」の傷は大きく、まだ立ち直ったとは言えない。


 芸能事務所を辞めたことで、テレビやラジオの仕事はほとんどなくなった。


 体力が落ち、原稿の仕事は以前の半分しかこなせない。


 年収は大幅に下がった。


 これまで出した四冊の本は、「炎上」後からインターネット書店のAmazonに批判的なレビューが増えて評判が下がり、一気に売れなくなった。

「炎上」して数カ月後、初めてペンネームの私(北条かや)に言及してくれた本が出たと知って読んでみたら、私をこき下ろす内容だった。


 こんなふうに思われているのだとショックを受けた。


 もの書きという「人気商売」でやっていきたい者にとって、インターネット上でのイメージダウンは想像以上にダメージを与えるのだと、身をもって痛感している。


 いったい何が悪かったのだろう。

「自己責任」なる言葉がさかんに言われるようになったのは、二〇〇四年のイラクでの日本人人質事件以来だが、この「炎上」による傷も、すべて「自己責任」だろうか。


 いまだにわけがわからないまま、とにかく「インターネットで死ぬ」ということが本当にあるのだなと思いながら、日々をしのいでいる。


 インターネットの泥沼は深くて、なかなか抜け出せない。


 まだもがいている私の姿を見てほしいと思って、この本を書いた。


 インターネットで殺されないために。


(ほう)(じょう)かや

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