『小学校最初の3年間で本当にさせたい「勉強」』
[著]中根克明
[発行]すばる舎
◆本気になるのは15歳から
「吾れ十有五にして学に志す。三十にして立つ」という孔子の言葉は、多くの人の人生のサイクルと似通っているのではないかと思います。
15歳になると、どの子も自分の人生に目覚め、その人生の一部として勉強というものを考えるようになります。
それまでは、外見上はしっかりしているように見えても、親や先生の敷いたレールの上を走る生き方をしています。しかし、15歳になる頃から、自分でレールを敷き、その上を走ろうとするようになります。
勉強の本当の出発点は、15歳の中学3年生からと言ってもいいと思います。
それまでは、徒歩やせいぜい自転車で進んできた子が、この時期からエンジン付きの車に乗り換えるような感じで勉強の内容を加速させます。