『芸能人と新宗教』
[著]島田裕巳
[発行]イースト・プレス
では、新宗教の場合には、どのような形で収入を得ているのでしょうか。
主な収入源は、信者からの献金という教団が大半を占めています。その点では、信者がどれくらいの数いるのかが決定的に重要になってきます。新宗教が信者獲得のための布教に力を入れてきたのも、献金する信者やその額を増やし、経済基盤を安定させようとしてきたからです。
献金に頼らない資金集めとしては、入会金や会費の徴収が考えられますが、信者は教団のなかで生活しているわけではなく、ばらばらに生活していますから、確実に徴収するのは意外なほど難しいのです。