『芸能人と新宗教』
[著]島田裕巳
[発行]イースト・プレス
二〇〇三年のゴールデンウィーク直後には、パナウェーブ研究所をめぐる騒動が起こります。この集団は、白装束を特徴としていました。パナウェーブ研究所は、宗教法人としての認証を受けてはいなかったものの、女性の教祖がいて、有害な電磁波による攻撃を受けていると称し、白い服や白い布はその防御のためだと主張しました。
そうした集団が、電磁波除けのシールをびっしりと貼った車で各地を転々と移動していたため、マスコミがそれを追いかけるようになり、その様子が連日テレビで報道されました。