女性はよくこんなことを口にする。
「少年のような男の人が好き」
男も女も大人になるにつれて、どんどん保身に走り、考え方も保守的になっていく。子供のころは夢でいっぱいだったのに、大人になると現実しか見えなくなる。心の中には好奇心が満ちあふれていたのに、いつの間にか自分のまわりのごく狭い範囲のことにしか関心がなくなる。他人がどう思うかばかりを気にして、思いきったことができない。
さらに、日本人の場合は年を取れば取るほど冗談を言わなくなる。もともと気質的にユーモアが苦手だから、大人になるに従ってユーモアとはますます無縁になっていく。
こうして柔軟な心を忘れてしまうのである。