「お願い」を引き受けてほしいとき
「○○君、これ、△日までによろしく!」
「○○さん、□時までに○○してくれない?」
こんな具合に、上司の方々は部下に対して仕事を頼んでいると思いますが、いつもいつもこんな感じでは、「なんで、自分は、こんな仕事ばかり任されるんだ!」とか「ああ、今日は運が悪いなあ」とか、部下をそんな心境にさせてしまっているかもしれません。
というわけで、ときには、
「簡単な仕事だけど、ミスは許されない! これはベテランの○○さんにしか頼めない仕事なんだ! なんとか△日までに、よろしく頼むよ!」
「お得意様がいらっしゃるんだけど、お茶の淹れ方がとってもうまい○○さんに、お茶出しをお願いできるかなあ?」
こんなふうに「あなたを一番頼りにしています!」というスタンスでお願いできれば、部下も「お任せください!」と、それこそ喜んで引き受けてくれるものです。
たとえば、わたくしも、企業からオファーを受ける際に、
「この仕事は、誰でもよいというわけには参りません。これは○○で実績をお持ちの山岸さんにしかできません! 何卒、よろしくお願いします」
こんなふうに頼られてしまいますと、無下にお断りできなくなってしまうものです。
というわけで、わたくしもなにかを誰かにお願いするときには、
「これは、もっとも信頼できる○○さんにしかできない仕事なんです!」
「これは、経験豊富な○○さんにしか頼めない話なんです!」
「これは、笑顔が素敵な○○さんにしかお願いできません!」等々。
こんなふうにお願いすると、相手も二つ返事で快諾してくれました。
ちなみに、自己実現をテーマにした研修では……、
「お客様や上司・先輩から『これは、あなたにしかできません!』『これは、あなたでなければ絶対にダメなんです!』──そんなふうにいわれる存在を目指してください!」といって参加者を鼓舞しています。
ポイント
「これは自分にしかできない!」という気持ちにさせる