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リクルートを辞めたから話せる、本当の「就活」の話
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5時間目 突き抜ける就活トレーニング

『リクルートを辞めたから話せる、本当の「就活」の話』
[著]太田芳徳 [発行]PHP研究所


読了目安時間:51分
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 中堅下位大学の学生でも大手企業に受かる「突き抜ける就活トレーニング」とはどういうものか。5時間目ではいよいよ、実際に内定を獲得するまでに知っておくべきこと、やっておくべきことを具体的に述べていく。

 本章ではその準備から面接の対策までを、次の7つのステップに分けた。


 スケジュールを立てよう

 突き抜ける経験をしよう

 論理的・構造的にまとめ、話す練習をしよう

 仕事研究・会社研究をしよう

 自己理解をしよう

 エントリーシートの書き方

 面接での答え方


 これらすべてのステップを、理解し、実践してもらえれば、「企業が求める人材」に確実に近づくことができる。採用側としてはあくまで、成果を出せる人材かどうか、うちの会社に合いそうな人材かどうか、といったことを見ているので、どんな企業にも受かるという保証はできない。人それぞれ、合う会社、合わない会社があり、それは能力がどんなに高くても変えることはできない。ただしこの7つのステップは、「活躍する社会人になるための最短ルートである」と明言しよう。

 就職活動を「内定を取るための活動」と考えると、その対策はどうしても付け焼刃的なものになってしまう。本に載っている就活対策を完璧にマスターして臨んだとしても、他の学生たちも同じことをしているので、毎年何千人、何万人という学生を見ている企業からすれば「また来た」と思われるだけだ。そしてほとんどの就活テクニックが、就職後は「大して必要のない知識」になってしまう。
「突き抜ける就活トレーニング」は、自分だけのオリジナルトレーニングとなる。そしてそれは、社会人になってからも必ず役に立つ。面接前に何かを暗記する必要もない。本人以外は決して語ることのできない、自分の「突き抜ける経験」を話すだけでいいのだ。

 それではさっそく、本題に入っていこう。


スケジュールを立てよう

企業の採用スケジュール

 まずは企業側の採用活動のスケジュールを把握しておこう。以下は大手企業の一般的な採用スケジュールである。


 3年生6月 夏のインターンシップの募集が始まる

 3年生8月 夏のインターンシップ開始

 3年生12月 広報活動(就職サイトオープン、資料請求受付、会社説明会など)の解禁

 3年生1月 エントリーシート審査、適性検査など開始

 4年生4月 選考活動の解禁、主要企業の内々定(事実上の内定)がピークに

 4年生7月 大企業(従業員1000人以上)の半数が採用活動を終える

 4年生10月 倫理憲章による内定の解禁(実際は内定式)



 現在、日本の大手企業の多くが加盟している経団連には、「採用選考に関する企業の倫理憲章」なるルールがあり、各社横並びで採用活動をすることが取り決められている。早い時期から採用活動を始めると、学生が本来取り組むべき学業に支障をきたしてしまうため、「みんな横一線にスタートして学生の負担を減らしましょう」という紳士協定を結んでいるのである。広報活動、採用活動、内定出しは、ある時期が来るまでは控えることになっている。

 しかしこれは建前であり、実際には企業は水面下で優秀な学生と接触している。たとえば、3年生の夏休みに実施されるインターンシップ。企業はこの時期から優秀な学生を囲っておいて、その冬には選考を終え、4年生4月の選考活動の解禁日を迎えると早々に「内々定」を出すのだ。4年生10月以降が内定解禁となっているが、この「内々定」は事実上の内定である。

 倫理憲章は2016年入社の採用活動(2013年現在の大学2年生の就職活動)から名称が「採用選考に関する指針」に変更され、解禁日もそれぞれ変更される。広報活動の解禁が3年生3月に、選考活動の解禁が4年生8月に、それぞれ4カ月後ろ倒しとなるのだ。内定の解禁は10月のままなので、採用活動期間はより短期的に行われることになる。

 ただし経団連に加盟していない企業、たとえば外資系企業やベンチャー企業はこの取り決めなど関係なく、もっと早くから採用活動を始めている。

 学生は、こうした企業の動向にも注意していないと、「気づいたら募集が終わっていた」なんてことになりかねない。

 次のグラフは、月ごとの採用実績数を表したものだ。これを見ておおよそのイメージをつかんでほしい。実質的な内定が多く出る時期は春だ。なるべくならこの時期に内定を取っておきたい。一つ内定を取っておくことで精神的にも余裕が生まれるし、6〜8月の暑い時期にスーツを着て歩き回るのは、肉体的にも精神的にも過酷だろう。秋になると追加募集が始まり再びのチャンス到来となるが、春ほどのチャンスはない。その後も3月まで企業の採用活動はほそぼそと続いていくが、その時期はほとんどの企業が採用活動を終えている。


「逆転の就活」は1年前から(年間スケジュールを立てる)

 年度によって、そして企業によって、採用開始時期はまちまちである。そのため学生たちから、「就職活動の準備はいつから始めればいいですか?」という質問を受けることがたびたびある。私はまずこう答える。
「大学に入った時から始めるべきです」

 これは私の本音だ。学業が最優先であるのは当たり前だ。しかしここで言っている準備は学業に全く影響がない。学生時代にはアルバイトやサークルなどの活動をすることがあるだろう。その時にただ漫然と過ごすのではなく、何を目的にそれをするのか、どう取り組めば成果が出るのか、といったことを考えながら活動してもらいたいのだ。そうする期間が長ければ長いほど、就職活動に活かされることも多くなる。

 しかしそういう質問をしてくる学生はすでに2年生か3年生。私の返答に、「え、もう手遅れなの?」と言わんばかりに表情が固まる。私はそんな彼らに手を差し伸べる立場なので、さすがに放置して帰ることはしないが、入学時から始めるのがベストであるという考えは変わらない。

 それでも、手遅れになってしまったわけではない。3年生からでも、本人の強い意志さえあれば逆転は可能だ。そのためには1年欲しい。それだけの時間があればなんとか間に合う。これより長い準備期間があればよりいい「突き抜ける経験」ができるし、短ければ可能性は狭まっていく。先述の4人の学生が修了した「特別就職講座」は5カ月でなんとかなったが、それはもうギリギリのライン。最終電車の出発直前になんとか乗せてもらった人たちだと考えてもらいたい。通常であれば、やはり1年前から準備を始めておきたい。
「4年生の春に内定を取る」という前提で考えれば、3年生の6月から準備をしてもらいたい。まずは突き抜ける経験をするためにアルバイトを始めることだ。それと並行して企業研究をし、自己理解をする。もちろんその間も大学での勉強はしっかりとやっておく。

 すべての準備は12月には終えておくことだ。そこからは資料請求をしたり、会社説明会に行ったり、試験を受けに行ったりと忙しくなるので、何かしようと思ってもできないことが多い。




突き抜ける経験をしよう

アルバイトで「突き抜ける経験」をしよう

 本書の最重要ワード「突き抜ける経験」とは、次のような状況から生まれるものだ。


 ・何かの分野で1番になる

 ・誰にも負けない結果を残す

 ・ものすごい量をこなす

 ・しっかりコミットして逃げずに継続する

 ・極めて困難な状況を乗り切る


 この状況を経験できるのであれば、それは趣味でも旅行でもなんでもいいのだが、なかなかすぐには結果が出ない。そこで私が推奨しているのが、アルバイトである。アルバイトは結果がすぐに出るので、この後で説明する「PDCAサイクル」をどんどん回しやすい。つまりどんどん成長できる。

 それと同時に、「責任を持って仕事をする」という経験も積むことができる。勉強や趣味、サークル活動では責任を問われることが少ない。就職活動で有利になると思ってボランティア活動に精を出す学生も多いが、ボランティアは結果が求められず、責任も発生しないので、就業力をつけるとなると、相当自分を律して取り組まなければならない。

 というわけで、就活のスケジュールを確認したら、真っ先にアルバイトを始めよう。

 ただし、アルバイトならなんでもいいというわけではない。できれば飲食店や小売店などのように、チームで成果を出すものが望ましい。家庭教師など、一人でやる仕事、顧客がいるようでいない仕事は突き抜ける経験をしづらい。自分の相対的価値を計りたくても計れず、他人と比較しながら行動を振り返ることができない。また、ダイレクトに顧客に向かう仕事でないため、自分の成果の価値の有無がはっきりと認識できないからだ。

 前述の通り、私の「特別就職講座」では、アルバイトでその職場のナンバーワンになることを課題として与えている。ナンバーワンになることで、突き抜ける経験をしてもらうのだ。

 もちろん、ナンバーワンになったからといって大手企業から即採用の通知が来るわけではないし、時給が上がるわけでもない。
「突き抜ける経験なんかして、何かいいことあるの?」

 と思う人もいるだろう。

 確かにそのメリットは目に見えにくいかもしれない。しかし企業の側から考えてみてほしい。企業が欲しい人材は、仕事で成果を出せる人材である。

 仕事で成果を出すためには、課題発見能力や問題解決能力、行動力といったものが必要になってくる。
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