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表現力豊かに、気の利いた文章が書ける
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1「雨」と「雨の朝」とでは、全く別の作品

『表現力豊かに、気の利いた文章が書ける』
[著]花井正和 [発行]すばる舎


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似たようなタイトル……。

後に続くドラマに、よりふさわしいのは?


「雨」と「雨の朝」……一見、同じようだ。しかし、この二つは、全く違う顔を持っている。 まず、「雨」というタイトルで、始めてみよう。


【サンプル①】

「雨」


 朝、カーテンを開けた。また雨だ。ずいぶん太陽を見ていない。予報では、来週あたりから梅雨。外での仕事は大変だろう。チリの友人からメールがきた。首都サンチャゴでは、一月以来、雨は二日だけとのこと。世界は広い。今さらながら、暗い空を見て思った。



 この文章に、「雨の朝」というタイトルは似合わない。確かに、場面は「雨の朝」だ。でも、描かれているのは、朝とは直接関係のない、「雨」全般に関してのことだ。


 では、「雨の朝」なら、どんな文章がイメージされるだろうか。


【サンプル②】

「雨の朝」


 朝、カーテンを開けた。また雨だ。ずいぶん太陽を見ていない。予報では、来週あたりから梅雨。外での仕事は大変だろう。自宅で校正の仕事をしている私は、恵まれている。でも、「いやだな、やっぱり」鏡のなかの顔が、そう言っている。出かける予定もないのに。



 この文章では、逆に、「雨」でなく「雨の朝」というタイトルがふさわしい。


 ここで書かれているのは、「雨の朝」に「筆者の身に押し寄せてきた、何とも言えない思い」だ。サンプル①のような、「雨」全般に関することではない。


 なぜ、このように違うのか。それは、「『雨』と『雨の朝』では、主人公が異なる」ことによる。つまり、


「雨」  →主人公は、あくまで「雨」

「雨の朝」→主人公は「私」、すなわち「筆者自身」


 

ということになる。


 サンプル①のタイトルには「雨」が、サンプル②には「雨の朝」がしっくりすることには、こういった背景がある。

「タイトル」と「書かれていること」とが、読者のなかでピッタリと重なっているかどうか、繰り返し確かめることが必要だ。


【ポイント】

似ているタイトルでも、そこから続くドラマは全く異なる。

言葉の持つ深さと広さには、細心の注意をもって臨むこと。

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