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われ悩む、ゆえにわれあり
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生き方・教養
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衝動買いがやめられない

『われ悩む、ゆえにわれあり』
[著]土屋賢二 [発行]PHP研究所


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 衝動買いがやめられないわたしです。冬物・夏物のセール時期には「いつかやせたら」「でも、もう少し太るかも」と、自分のサイズに合わない服までも買ってしまいますし、閉店前のスーパーの惣菜売り場で「全品半額」などになっていると、ひとり暮らしなのに「何人分」も、賞味期限ギリギリのお惣菜を買ってしまいます。

 買う瞬間の幸福感と、家に帰ってからの後悔と罪悪感……。土屋先生、どうすれば、衝動買いがなおるでしょうか?
(京都府・会社員・29歳・女性) 



 あなたは計画性がなく、執着心が強く、損得にこだわる性格でありながら、結局は損をするタイプではありませんか? なぜ分かるかというと、常識で考えても衝動買いをする人はそういうタイプですし、わたしも同じタイプだからです。

 昔、秋葉原に電子部品を買いに行き、一個百五十円の部品が、百個買うと一個二十円だったので、百個買ったことがあります。二百個買わなかったことを後悔したほどです。使わなかった九十九個は、二十年たったいまも押し入れに保存しています。

 これはわたしの責任というより、父からの遺伝のせいです。父は寝間着用の浴衣(ゆかた)をまけさせようと粘り強く交し、百枚買って帰りました。スーパーで割引になっていると、「捨ててもいいから買わないと損だ」と思って買っていました。それと関係があるかどうか分かりませんが、父もわたしもギャンブルが好きで、ギャンブルでどれだけ損をしたか分かりません。

 衝動買いをやめたいというお気持ちは分かりますが、だれにも始末のおえない面があるものです。人間はシミ一つない清らかな生活を送ることはできません。夜更かし、喫煙、暴飲暴食など身体に悪いことをする、無駄遣いする、仕事をサボるなど自分のためにならないことをしないではいられないものです。

 それを考えると、衝動買いはそんなものよりはマシです。むしろそれですめば儲けものです。第一、身体に悪いことをするよりもはるかに身体にいいと断言できます。また、衝動買いなら、たとえ(ふところ)を傷めることはあっても、身体を傷めることはありません。懐を傷めるといっても、ギャンブルのように身をもち崩すことはまずありません。逆に懐を傷めまいとして貯金に励むと、使い切らないうちに死んでしまうおそれも出てきます。

 衝動買いをなおそうとするより、前向きに、衝動買いの利点を考えましょう。わたしの経験上、どうせなおらないのですから。

 衝動買いで色々なサイズの服をそろえておけば、太ってもやせても安心です。衣服に合わせて無理にやせるような非人間的なことをする必要がありません。お店の人も喜びますし、社会全体を見ても、衝動買いが増えればお金がまわり、景気がよくなります。将来、ハイパーインフレになって物価が十倍にも百倍にもなったら、お金でもっているより物でもっているほうが有利です。

 そんなことよりもっと大きい利点があります。人生、ワクワクするようなことはめったにあるものではありません。ワクワクする経験を求めて、命がけでスカイダイビングをしたり、ナイアガラの滝の上で綱渡りする人もいるのです。衝動買いでワクワクする経験が得られるなら、こんなありがたいことはありません。

 このように、衝動買いをすれば幸福感に加えて罪悪感まで味わえ、社会貢献にもなるのです。こう考えると、衝動買いも捨てがたいものだということが分かると思います。

 思い切って、わたしの本を大量に衝動買いしてみませんか?


格言 人間はどうしても自分のためにならないことをしてしまう。衝動買いですむなら儲けものだ。
土屋 
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