読みたいトコだけ買える本。
犬耳書店
初めての方へ 記事一覧 無料登録 ログイン
0
-1
kiji
0
1
1135135
0
頭のいい子が育つママの習慣
2
0
0
0
0
0
0
教育
お気に入りとは?

お気に入りボタンを押すとお気に入りリストにこのページが追加されます。興味のあるページ・気になったページを後から確認するのに便利です。

お気に入り お気に入り
まえがき――家庭の教育力はママしだい

『頭のいい子が育つママの習慣』
[著]清水克彦 [発行]PHP研究所


読了目安時間:5分
この記事が役に立った
0
| |
文字サイズ


 教育問題や小中学校の受験事情を取材する中で、多くの先生方から聞かされてきた言葉がある。それは、
「最近、どうも、家庭の教育力が大きく落ちたような気がする」

 というフレーズである。

 きちんと勉強させている家庭とそうでない家庭、そして、しつけが行き届いている家庭とそうでない家庭、さらには、子どもと触れ合う時間を設けている家庭とそうでない家庭の開きが大きくなり、数の上では、どの部分でも不足している家庭が増えているというのだ。

 実際にそれを裏付ける調査結果もある。

◆東京大学大学院教育学研究科基礎学力研究開発センター「学力問題に関する全国調査」(二〇〇六年九月発表から抜粋。調査対象は校長以下教員)

 ◎家庭の教育力について

  ・上がった……

    一・七%

  ・変わらない……

    八・四%

  ・下がった、悪くなった……

    八九・九%

 ◎家庭での基本的なしつけの欠如

  ・深刻でない……

    〇・六%

  ・あまり深刻でない……

    九・〇%

  ・やや深刻……

    五一・六%

  ・きわめて深刻……

    三八・八%

 ◎特に教育力のない家庭がある

  ・深刻でない……

    〇・八%

  ・あまり深刻でない……

    九・四%

  ・やや深刻……

    四一・八%

  ・きわめて深刻……

    四八・〇%


 数値を見れば明らかなように、どの項目も、九割近い先生方が、「家庭の教育力」について、「悪くなった」「深刻だ」と感じているのだ。

 言うまでもなく、子どもを伸ばす場所としては、主に、学校、家庭、地域社会、それに、場合によっては塾や習い事の教室などが挙げられるが、子どもが過ごす時間の長さから言えば、学校と家庭が双璧(そうへき)だ。

 そのうち学校が、ゆとり教育の導入と転換、競争原理に基づく教育現場の構造改革などによって翻弄(ほんろう)され、さらに家庭までもが教育力を失えば、子どもの将来はいったいどうなってしまうのか、と一抹(いちまつ)の不安を抱かざるをえない。

 そこで本書である。

 私はこれまで、望外の評価を頂戴した拙著『頭のいい子が育つパパの習慣』(PHP文庫)をはじめ、主に「父親力」に焦点を当て、その大切さを説いてきた。

 しかし、一般的に申し上げて、父親以上に子どもとの接点が多く、精神的にもつながりが深いのが母親だ。

◆内閣府「低年齢少年の生活と意識に関する調査」(二〇〇七年三月発表から抜粋、調査対象は小学四年生〜中学三年生の男女)

 ◎親に対して感じること

  ・お父さんは自分の気持ちをわかってくれる……

    二七・二%

  ・お母さんは自分の気持ちをわかってくれる……

    四〇・八%

 ◎困ったことや悩みの相談相手(複数回答)

  〈小学生〉 一位=お母さん……

         七四・四%

        二位=同性の友だち……

         四八・二%

        三位=お父さん……

         三四・三%

  〈中学生〉 一位=同性の友だち……

         六九・八%

        二位=お母さん……

         五四・五%

        三位=お父さん……

         二四・四%


 この調査結果でもそうだが、父親よりも子どもとの結び付きが強い母親について、どういう関わり方をすれば、子どもを伸ばせるのか、これまでの取材や経験をもとに述べておきたいと考えたのが本書の出発点だ。加えて、
「パパだけでなく、ママについても書いてほしい」
「特に幼年期から中学校へ入るくらいまでの子どもを持つ保護者に、ヒントになるようなママ本をお願いします」

 ありがたいことに、こうした声を、学校関係者や講演先などからいただいたことも、本書を書き下ろすきっかけになった。

 詳しい中身については、もちろん本編で述べていくが、私は、子どもの誰もが持っているさまざまな才能を伸ばしていくためには、まず第一に、子どもを「素直な子」や「がまんできる子」に育てていく必要があると思っている。

 それと同時に、子どもらしい子ども、言うなれば、いきいきとして目が輝いているような子どもに育んでいくことが大切だと考えている。

 そして、これらの素地ができれば、今度は、自分の頭で考え、積極的に取り組もうとする「やる気」を引き出し、多くの親が子どもに望んでいる学力のアップへとつなげていけばいいのだと思っている。

 私はこういう考え方のもとに本編を五つの章にわけた。


 ・子どもを「素直な子」「がまんできる子」にするには……

 ・元気でいきいきした子どもにするには……

 ・子どもの中の「やる気」を前面に引き出すには……

 ・「頭がいい」のベースとなる学力をアップさせるには……

 ・働いていることを子育てでプラスに変えるには……


 最初の四つについては、今述べたとおりだが、最後の章では、近頃、正社員としてだけでなく、派遣社員やパート従業員として仕事を持つ母親が増えている現状を踏まえ、ママ業と仕事を両立させながら、子どもを伸ばしていく方法についても触れていこうと思う。

 項目は全部で六〇ある。

 どれもが今日からほとんどコストをかけずにできることばかりなので、この中のいくつかでも実践していただけたら嬉しい。

 私自身も子どもを持つ親なので、これを妻にも勧めながら、皆さんと一緒に、子どもをトータルな意味で「頭のいい子」にする生活習慣、そして家庭のあり方について考えていきたいと思っている。

清水克彦 
この記事は役に立ちましたか?

役に立った
0
残り:0文字/本文:2239文字
この記事を買った人はこれも買っています
      この記事を収録している本
      この本で最も売れている記事
      レビューを書くレビューを書く

      レビューを書いてポイントゲット!【詳細はこちら】

      この本の目次