どんな部屋に住みたいか、理想の暮らしを思い描くことが片づけの「前段階」としてとても大切。
実際に動き出すのはその後。
まずはイメージしておくと、単なる片づけでは終わらない、あなたの「理想の部屋」をつくることができます。
「理想の部屋」を思い描こう
片づけをする前に、イメージしてみましょう。
それは、「どんなふうに暮らしたいか」を考えてみるということです。
どんな部屋に住みたいか、部屋で何をしたいか、イメージがないままやみくもに片づけても、ゴールが見えない片づけになってしまい、結局長続きしません。自分の好きな空間をつくるために片づけるのだから、理想の暮らしをイメージしておくことが大切です。
まずは、頭の中で理想の空間を思い描いてみましょう。難しい場合は、本などを見て自分の好きな部屋がどんなものかを探していきます。写真集や雑誌、カタログなどはとくに参考になります。深く考えすぎずに「好きなもの」を集めていく感じです。
「なんだかこの雰囲気が好き」という感覚でも十分。可能なら、そのイメージをまとめてスクラップしたり、付箋をつけたりしてみると、自分がどんな部屋にしたいのかが具体的に見えてきます。それだけで、片づけをする気持ちもだんだんと高まってくると思います。
「なんでもいいから片づける」のではなく、理想の部屋をイメージして、それに近づくような片づけをしてみましょう。
ゴールが見えると片づけがスムーズ
今の部屋をつくる上で実際に参考にしたのは、洋書や雑誌、インターネットのサイトなど。ひとつにこだわらず、いろんなものを見てイメージづくりをしました。
参考にするのは、ライフスタイルやインテリア関連のものばかりというわけではありません。料理やファッションなどのジャンルも参考にします。色づかいや素材などが、部屋づくりのアイデアにつながることがあるからです。
大切なのは、「自分の理想の部屋」をイメージすること。「片づけ」をゴールにするのではなく、「愉しい暮らし」をゴールにすることで、今の部屋がさらに心地よい空間に変化するでしょう。
4つのテイストから選んでみる
それでもまだイメージが湧かない場合、次の4つの中から好きなテイストを探してみましょう。自分がどんな雰囲気の部屋が好きなのかが少しわかると、片づけもしやすくなります。「好き」に正解はありません。ひとつに絞らなくても、いくつか好きなテイストがあってもいいと思います。まずは自分がどんな空間が好きなのかを知るだけで、部屋づくりのゴールが見えてきます。
まずは、イメージを描くことで理想の部屋が見えてきます。ここからはじめることで、一過性の片づけになりません。自分の「理想の暮らし」を手に入れるために必要なこと。今まで片づけが続かなかった方は、ゴールが見えてなかったからかもしれません。まずは、自分なりのゴールをイメージして、片づけをスタートさせてみましょう。
【An interior coordinator's view1】
植物を飾ると部屋がきれいに
部屋に植物を飾ると、「元気かな?」と気にかけるタイミングができます。すると、それが「部屋の状態を気にかける」タイミングにつながります。「ホコリが溜まってるな」「そろそろ、そうじをしよう」と気づくきっかけを与えてくれるのです。
私は、サボテンやアイビーなど育てやすい植物を、いくつか部屋に置いています。たまに気分に合わせて、切り花を飾ることもあります。植木鉢でも切り花でも、自分の好きなものでいいと思います。一度置いてみると、「気にかける」クセがついていくのがわかります。
世話が必要なものをあえて飾ることで、部屋のきれいをキープしましょう。