ここでは、片づけのコツを場所ごとにお伝えします。
玄関、リビング、ダイニング、ベッドルーム、クローゼット、トイレ、バスルーム……など、それぞれに合った片づけの方法があります。
場所によって優先したいポイントは違うもの。
雰囲気に合わせた置き方、飾り方、しまい方など、実用性を兼ね備えたアイデアをご紹介します。
片づけがうまくいく5つのルール
片づける前に、自分なりのルールを決めておくと、「これどうしよう?」と迷ったときに判断しやすくなります。片づけをスムーズにこなすためにも、最初のルールづくりはとても大切。私の場合は、次の5つを「マイルール」にしています。
それでは、この5つのルールに沿って片づけを進めていきましょう。
~ENTRANCE 玄関~
一番すっきり片づけたい場所
「行ってきます」「行ってらっしゃい」「ただいま」「おかえり」。
玄関は、一日のスタートを切る場所であり、落ち着いた一日の終わりにする場所でもあります。挨拶を交わし、気持ちのよい始まりや終わりにするために、片づいて見せておくことがとても大切。
靴で埋め尽くされていたり、周りにものが散らかっていては、到底気持ちよくはありません。ほんの少しの滞在時間とはいえ、一瞬でため息が出てしまうような空間にはしたくないですよね。ものが溢れないよう「まとめて置く場所」をつくったり、すっきりした空間になるよう「見た目の配置」にこだわったり、自分なりに気を配っています。
ただ、きっちりコンパクトに収納するだけだと殺風景になりがちなので、気持ちがなごむ小物や絵を飾ったり、靴磨きなどをしまう小物入れも工夫したりと、「自分らしいスペース」にすることも忘れずに。
人を招くときには、一番最初に部屋の印象を決定づける場所になるので、せっかく家に来てもらうからには、「すてきな入り口」にして、とびきりの笑顔でお迎えしたいですね。
~ENTRANCE 玄関~
昨日の靴は、朝出かける前にしまう
玄関を入って右手には、ドアと同じくらいの高さの大容量の靴箱があります。通常の家に比べると、倍くらいの収納量があるかもしれません。
引越した当初は、ある程度のゆとりがあったのですが、3年経った今は、もうこれ以上は入らない、というほどたくさんの靴で埋め尽くされています。いつの間にか増えてしまったというのが正直なところ。でも玄関に並べておくことはしません。靴箱に入りきらなくなったらどれかを捨てて、その中に必ず収まるようにしています。
また、帰ってきて靴を脱いだら、次の朝、履く靴を選ぶまでは出しっぱなしにしています。汗をかいたり、雨で濡れた靴を一晩玄関で乾かし、朝しまう、このサイクルです。
~ENTRANCE 玄関~
お気に入りを飾って玄関にアクセントを
実用的なことにこだわりすぎるあまり、玄関周りが殺風景なのはさみしいですよね。
できれば雰囲気にもこだわりたいところ。たとえば、フックがあるなら、明日着る服をセットしておくのも一案。明日出かけるのがワクワクするような、ひとつのアイデアです。
私の場合は、お気に入りの絵を額に入れて玄関に飾っています。白い壁だけの味気ない空間に、ひとつのアクセントができるだけで、日常の空間がいきいきとします。
何も考えないとただの玄関になってしまうことが多いので、「飾る」という視点で考えてみるといいかもしれません。絵や写真、小物など、ひとつ置くだけでも印象が変わります。簡単にできるものからはじめてみませんか?
~LIVING&DINING リビング&ダイニング~
「好きなもの」を集めた空間
隣り合わせのリビングとダイニング。生活の中でも多くの時間を過ごすメインの場所なので、「居心地のよさ」を大事にしています。
私の場合、家に帰ってきて、バッグを置いて、部屋着に着替えて、まずこの場所に来ます。それから、ご飯を食べて、本を読んで、音楽を聴いて……寝る直前までここでゆっくりとした時間を過ごします。