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はじめに言葉ありき おわりに言葉ありき
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ルポ・エッセイ
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はじめに言葉ありき。

『はじめに言葉ありき おわりに言葉ありき』
[著]島地勝彦 [発行]二見書房


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愛する読者の皆さんへ。

ここに掲げた格言ふうな数々の言葉を吟味し心に銘記して、
『愛すべきあつかましさ』をもって光り輝く人物に直当(じかあ)たりして、
『えこひいきされる技術』を発揮すれば、
かならずやあなたの人生にバラ色の『甘い生活』がやってくる。




 聖書に「はじめに言葉ありき」とあるが、はたして人類がはじめて発した言葉はなんだったんだろうか。言語学者で思想家のMITのノーム・チョムスキー教授によれば、人類は最初獣のように「ウウーウウー」とうなっていたが、いつしか「ウウー」がたまたまうまく口が開いた調子に「マー」となった。それが「マーマ」になり、イタリアでは「マンマ」になり、朝鮮では「オンマ」になった。

 わたしも生まれてはじめて発した言葉は「マーマ」だったかもしれない。いや、もしかすると「マンコ」だったかもしれない。なぜなら朝目を覚まし気がついたら、わたしは「週刊プレイボーイ」の編集長になっていたのだから。

 生まれてこのかた人生七十年生きてきたが、多くの言葉に泣き、笑い、励まされ、傷つき、そして打ちのめされてきた。いってみれば人生とは煩悩(ぼんのう)との闘いである。この格言ふうな百十一本の(こと)()は、わたしの煩悩の雄叫(おたけ)びである。結局、人生は恐ろしい冗談の連続であるのだと悟ってから、わたしは煩悩に()っても負けても大したことはないことを悟った。だんだん歳を重ねるにつれ、負けかたがうまくなってきたのかもしれない。

 尊敬してやまないチャーチルがいっている。「短い言葉が最高だ。なおかつ古い言葉ならまったく申し分ない」

 わたしはチャーチルの言葉をもじってあえてこういいたい。
「短い言葉が最高だ。なおかつ指紋がついてない言葉ならまったく申し分ない」

 言葉は不思議な力をもっている。わたしは言霊(ことだま)の存在を信じている。だが言葉は生き物であるので、時代とともにすぐ色あせる。だからこそ、熱いうちに読んでもらいたいものである。

本書は、三十六歳の若さで天国に飛び立って逝った一人娘の島地祥子に捧ぐ。
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